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優勝はまだ想定外?ケガからの完全復帰を望む一ノ瀬優希

◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 初日(7日)◇安比高原GC(岩手県)◇6,640yd(パー71)

ツアー3勝を挙げている一ノ瀬優希が6バーディ、2ボギーの「67」でプレーして、4アンダーの首位。前週まで6試合連続予選落ちが続く苦しいシーズンを送っていたが、13年5月の「ほけんの窓口レディース」以来4年半ぶりの首位発進に笑顔を見せた。

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「暗くなってきて、自分とボールの距離感に違和感を覚えた」としながらも、日没迫った終盤の17番では9m、最終18番(パー5)では、残り117ydの第3打はあわやイーグルのスーパーショットでピンそば50cmに寄せ、連続バーディ。「うれしい。できすぎです」とこの日のプレーを振り返った。

14年には左胸郭出口症候群で公傷制度を適用。負担のかからないようなスイング改造に取り組んだものの、昨年は左手親指を負傷するなど近年はケガに苦しめられてきた。今季は21試合に出場して予選通過は9回のみと、復帰への道のりは決して平坦なものではない。

この日の好成績は「CATレディース」から再びスイング改造に取り組んで、「結果よりも、まずはやるべきことをやろう」と無欲に臨んだ結果だという。「まだ初日。残り3日もきょうのようにしっかりとスイングを意識しながらプレーできるかどうか」をカギとした。

再スタートに懸ける思いを尋ねられた一ノ瀬は「プロスポーツ選手だから結果を出すことが一番だとは思っている。優勝はしたいけど、(今の状態だと)その前にやるべきことをやってから」と謙虚な回答にとどめた。(岩手県八幡平市/糸井順子)

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