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「日本に帰ってこないかも…」イ・ボミの苦闘と清水キャディの心中

◇国内女子◇CATレディース 最終日(20日)◇大箱根CC(神奈川)◇6704yd(パー73)

開幕から5カ月目でようやく今季1勝目を挙げたイ・ボミ(韓国)。2014年からタッグを組む清水重憲キャディは、苦しいときをともに戦ってきた。

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大会最終日、今年初めての優勝争いにイは緊張していた。イからこの日の目標を聞かれ、清水氏は「昨年のボミ」と答えたという。「いつもなら、スコアやマネジメントが中心だけど、緊張している様子を見て、昨年のボミ自身にした。相手を見てもダメだし、目に見えない自分との戦いと伝えた」。

清水氏が、ショットの復調を確信したのは前半5番(パー3)だった。「ピンは左。後続が伸ばす優勝争いの中で、ドローヒッターのボミなら狙っていきたいところだけど、安全に真ん中に打っていった。結果は2パットのパーだったけど、あの7Iのショットがキーだった」。直後の6番からの4連続バーディにつながったと振り返った。

「このまま韓国に戻って、帰ってこないんじゃないか」。そう思わせるほど落ち込んだイの姿も目の当たりにした。5月の「リゾートトラストレディス」を終え、一時帰国のため関西空港まで送っていく車中。「泣いていました。このまま韓国に戻って、帰ってこないんじゃないかって。救いは、サントリーに(宮里)藍ちゃんが出ることだったけど『帰ってくるよね?』って確認したほどです」。

イは「棄権したい、試合に出たくない…」とも言ったが、清水氏は言葉をかけ続け、練習場に足を向けさせたという。

「素直にうれしいです。一昨年、昨年とたくさん勝たせてもらったけど(今季初勝利が)8月までかかると、正直今年は勝てないのかなって不安もあった。改めて勝って当たり前ではない、勝つことは簡単ではないと思い知らされた」。ウィニングパットを沈めて駆け寄るイと抱き合い、喜びを分かち合った。(神奈川県箱根町/糸井順子)

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