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初優勝の森田遥「やっと胸を張れる」

◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(6日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6476yd(パー72)

幾多の惜敗がついに実を結んだ。首位を2打差で追い、3位から出た森田遥が6バーディ、1ボギーの「67」でプレーして通算10アンダーとし、逆転でツアー初優勝を飾った。

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「勝因はパット」と、歯切れ良く言い切った。カラーから約15mの長いパットを沈めた3番で、バーディを先行。7番では2mの下りのパーパットを「触るだけ」で沈めて、ピンチをしのいだ。後続との差も見ていたという終盤の15番では「ここで2打差に広げれば、18番もバーディ計算で逃げ切れる」。2.5mのバーディパットを決めて突き放した。

最終18番(パー5)では残りエッジまで197ydの第2打をグリーン左手前のラフへと運んだ。「25yd、50度で狙い通りの転がしのアプローチ」で、ボールはカップをかすめてピンそばにぴたり。狙い通りのバーディフィニッシュで、最終組のカン・スーヨン(韓国)に2打差をつけてホールアウトを待った。優勝が決まった瞬間は「本当にうれしかった。自分ではもっと早く優勝できると思っていたが、こんなにかかるとは…。やっと胸を張れる」と笑顔が弾けた。

2015年は米下部のシメトラツアーに出場。16年から日本ツアーに本格参戦した。昨年の賞金ランキングは25位。今季は前週まで17試合に出場して予選落ちは3回だけ、トップ10は6回とたびたび上位争いに加わり、初優勝が待たれていた。「これまでのV争いとは違い、平常心で自然にプレーできた」と、惜敗の経験が精神的な強さを育んだ。

香川県で生まれ育ったが、両親は中国人で、現在の国籍は中国だ。「今はゴルフに集中したい」と、日本国籍を取得するかどうかの判断は先送りしている。「自分にしか(国籍を選ぶ)権利がない。両親や周囲の考えもある。勉強してゆっくり考えたい」と話した。「チャンスがあれば出場したい」という2020年の東京五輪が迫るころを区切りとする考えだ。

この優勝により、ツアーの単年登録選手から正会員に昇格できる権利を得た。正会員登録をする意思を明らかにし、「日本で力をつけて、また自信を持って向こうで戦えるって言えるようになったら、海外にも行きたい」と話した。北海道の爽やかな夏空のもと誕生した21歳の新ヒロインは、上昇志向が強いのだ。(北海道北広島市/糸井順子)

2017年 北海道meijiカップ



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