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笑顔の裏で抱き続けた苦悩 宮里藍が引退を決めるまでの4年間

宮里藍は29日の記者会見で、強みとしていたメンタルコントロールが乱れ、モチベーションの低下が4年間ほど続いていたことを明かした。

「どうしたらいんだろうと、立ち止まってしまったことが原因だった」。心に初めて迷いが生まれたのは「自分の中でもピークを迎えていた」と振り返る2012年シーズンの後半。10年には自己最多の年間5勝を達成。12年は7月までに2勝を挙げ、キャリアの絶頂を実感している時期だった。だからこそ、目標とするメジャータイトルに手が届かないショックは、より大きなものとなって宮里の心にのしかかった。「この調子でもメジャーで勝てない。そこをどう消化していいのか分からなくなった」。

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「モチベーションが戻ってこないことには、ゴルフとも向き合えない。今まで通りの練習ができないし、トレーニングでも追い込めない」。メンタルコーチから助言を受けても、いったん動きを止めた心の歯車が、再びかみ合うことがなかった。節目の米ツアー通算10勝目にも、たどり着けない状態が続いた。

「プロである以上は結果を求めたいけど、自分が望んでいる姿はそこにはなかった」。昨年8月の「リオデジャネイロ五輪」の開催期間中、米ツアーがなかった3週間のオープンウィークを利用して熟考し、クラブを置くことを心に固めたという。

宮里がプレーする姿を見られるのはあと数カ月となる見込みだが、国内外を含め、今のところ現役最後の試合は決めてはいない。次週は国内ツアー「サントリーレディス」に出場。その後は主戦場の米国ツアーに戻り、9月の今季メジャー最終戦「エビアン選手権」までは「しっかりと頑張りたい」と言い切った。

「今年いっぱいという期間を立てたことで頑張れる。今年、勝って終わりたいというモチベーションはあります」。人知れず抱き続けた苦悩から解放された宮里は、清々しい笑顔で有終の美を誓った。(編集部・塚田達也)

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