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またも優勝争いの川岸史果 コーチが語るポテンシャル

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6670yd(パー72)

“また勝てなかった”のは事実だが、“また優勝争いに加わった”のも確かな事実だ。今季ルーキーとしてツアーを戦う22歳の川岸史果が、シーズン3度目の最終日最終組から出て、首位と4打差の4位となった。今季9戦目で早くも4度目のトップ10入り。賞金ランキングでは日本勢最上位の5位に上がった。

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川岸がゴルフを始めた小学生の頃から指導している井上透コーチは、「女子選手では稀な、高弾道でライン出しができる選手」と、そのポテンシャルを評価する。「打ち出しとスピン量を管理できる」という高い技術で、ホールの形状やピンフラッグの位置に合わせてドローとフェードを打ち分ける。それを、高弾道の球でできることが、大きな強みだ。「飛距離もあるし、アプローチとパットもうまい。世界で戦うためのものは、すべて持っている」と、将来に大きな期待を寄せている。

この日の序盤は、ティショットが左へ飛ぶことが多かった。川岸は「ヒールに当たっていた。後半にやっと合ってきた」と冷静に分析した。自身の状態を把握し、それにあった処方箋を選び出し、ラウンド中に修正する。これは、一流プレーヤーに共通する能力だ。

「きょう上がって来て、(日本女子プロゴルフ協会の)原田香里さんに『経験しかないよ』と言われたし、何回もやって優勝したい。優勝している選手は隙がないので、今度優勝争いをしたときには、隙のないゴルフをしたい」と屈託なくいう。

ポテンシャルに経験が結びつき、それが結果となって自信になる。そのサイクルは、もう少しでゴトリと動き始めそうだ。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)

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