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LPGA正会員に登録申請 成熟の3年目キム・ハヌルが賞金女王へ

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6670yd(パー72)

「無駄がなくて、隙がない」。最終組でともに回った川岸史果は、そのプレーにただ脱帽した。2位に1打差の単独首位からスタートしたキム・ハヌル(韓国)は、5バーディ2ボギーの3アンダー「69」。終わってみれば後続に3打差をつける磐石の勝利で、公式戦2連覇と、自身初の2週連続優勝を成し遂げた。

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この日まとったスカイブルーのウェアのように、一人涼しげにプレーした。1打差を追うレキシー・トンプソンは2番でショートゲームのミスからダブルボギー。川岸は1番をバーディとするも、やはり2番でボギーをたたいた。キムのスコアが初めて動いたのは3番(パー5)。3人の中で一番遠い2mからバーディパットを沈めて静かに右こぶしを握り締めた。そこから3連続。追いすがるものは誰もいなかった。

2日目から続いたノーボギーは44ホールで途切れたが、17番(パー5)で2オンからイーグル逃しのバーディとして勝利を確信。ウィニングパットを沈めると、両手を挙げて韓国ツアー時代からの愛称“スマイルクイーン”に変身した。

優勝賞金2400万円を加算して、賞金ランキング1位に浮上した。先週の優勝を受け、日本女子プロゴルフ協会に正会員への登録申請を提出。今月の理事会を経て6月1日付けで正式承認される予定だ。「いままではお客様の感じだったけど、正会員として出られる嬉しさがある」。3年目の日本ツアーで、しっかり地に足をつけ、大きく翼を広げようとしている。

シーズン当初は意識していなかった日本ツアーでのマネークイーン(賞金女王)獲りも「よい感じに来ているので、最後までがんばりたい」と視野の中に入ってきた。「(韓国で賞金女王を獲った)2011年、12年のときは若かったけど、ゴルフも難しくプレーしていた。いまは成熟したというか、コースマネジメントもしっかりできるようになった」と経験で磨いてきた技もある。

数え年で年齢をいう韓国では、今年30歳の大台に突入した。「1月1日になったときは、心が痛かったです…」と悲しそうに顔をしかめたが、「でも、日本ではまだ28歳なので、ずっと日本でやりたいと思います!」とはじけるような笑顔ですぐに切り返していた。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)

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