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「20代最後の悪あがき」吉田弓美子、渾身の13m パーセーブで2季ぶりV

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(23日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6367yd(パー72)

川奈の女神は17番でほほ笑んだ?――首位タイでスタートした吉田弓美子が5バーディ、2ボギーの「69」でプレーして、通算12アンダーで逃げ切って優勝した。2015年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」以来の通算6勝目。

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前週の「KKT杯バンテリンレディス」の第2ラウンドをプレー中、背中痛で棄権。今週は満身創痍で臨んだ。

1番のティショットを左のラフに曲げると「クラブをしっかり入れなければならない状況で、無理して打った」と、痛みに顔をしかめてボギー発進。2番でもティショットを左に曲げてパーオンを逃し、連続ボギーとした。「このままホールアウトできるのか」。途中棄権も頭をよぎったが、気力でプレーを続行。4番、5番のロングホールで確実にバーディを奪って、上位争いに食らいついた。

後半の16番までに3つのバーディを奪い、後続に3打リードの単独首位。迎えた17番(パー3)でピンチが訪れた。6Iで放ったティショットは左からの風に流され、グリーン手前の崖下へ。「とにかくグリーン面に乗せよう」と放ったアプローチは、ピンを大きくオーバー。ボギーを覚悟した約13mの下りスライスラインをねじ込み、渾身のパーセーブとして逃げ切った。

「痛みに耐えながらも、無欲でひたすらゴルフをしようと思った。結果、優勝することができたけど、こんなふうにいろいろな可能性があるスポーツだと考えると、ゴルフは本当に面白い」。昨季は8月の「NEC軽井沢72」を最後に、精神的な重圧による体調不良でシーズン後半を休養に充てた。「再びこの場所に戻ってゴルフができるようになったことが本当にうれしい」と話した。

5日後の28日には30歳の誕生日を迎える。「20代最後のチャンスで6勝目を挙げられて良かった。最後の悪あがきです」と、うれし涙は次第に満面の笑みへと変わった。「ゴルフを見直すキッカケになればいい。人生一度きり。これからもゴルフとともに人生を歩んでいこうと思う」。新たな決意表明とともに、次の10年への一歩を踏み出した。(静岡県伊東市/糸井順子)

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