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「ワタシはまだ死んでいない」アン・ソンジュは涙の開幕V

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(5日)◇琉球GC(沖縄県)◇6617yd(パー72)

首位と2打差の2位から出たアン・ソンジュ(韓国)が逆転優勝した。強風でスコアを落とした選手が多い中、4バーディ、5ボギー「73」と粘り勝ち。2016年の「スタンレーレディス」以来の通算23勝目。ツアー初優勝を遂げた2010年以来の大会2勝目となった。

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最終18番で5mのバーディパットを決め、並んでいた川岸史果を突き放すと涙を流した。「ゴルフなんて嫌、って思っていた時期を思い出して」と自然とこみ上げてきた。

2015年4月から首のヘルニアに苦しんだ。昨シーズン2勝を挙げたが、痛みから4試合を棄権した。プレーし切ったのは37試合のうち20試合だけ。苦悩のシーズンを「体が痛くてどうにもならなかった」と振り返った。今季は“マイ枕”を持参するなど工夫を続けている。

オフは体作りから見直した。完治することはないが「体を鍛えることで(首の)負担は減ると思う」と、例年以上にトレーニングの時間を増やした。だが、同時に打ち込みの時間を減らしたことで、不安も生まれた。クラブを握ると「ショットがバラバラで全然ダメだった。もう厳しいかなと思った」と明かした。

間に合わせてつかんだ開幕戦のタイトル。「ワタシはまだ死んでいない!」と力強く宣言した。(沖縄県南城市/林洋平)

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