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「勝ちにこだわる」20代ラストイヤー 有村智恵が描く復活プラン

昨季、4年ぶりに国内女子ツアー復帰を果たした有村智恵が、ヤマハゴルフと用品使用契約を締結。シューズ、ウエアも、今季からスポーツシューズメーカーのニューバランス ジャパンと契約するなど、心機一転して新シーズンに臨むことになった。

23日、ヤマハの契約会見に出席した有村は、3月2日に初日を迎える開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を前に、正式にチームヤマハのメンバーとして発表された。「きょうの発表を迎えることが出来て、ホッとしている。ここからはしっかりと落ち着いて開幕戦の準備に入れそう」と安堵の表情。今年1月の米国合宿でテストを行い、「打音を聞いた時ビビッと来た」と、楽器メーカーとして打音を重視している同社のクラブとの出会いを語った。

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有村にとって、2017年は20代最後の年。ツアーに5年ぶりに本格参戦するタイミングで、オフにはスイング改造にも取り組むなど「変革」を求める決断に至った。2012年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」での優勝以来、勝利から遠ざかり、「何かを変えなければいけないと思っていた。自分の手で、しっかりと成績を残していくためには、道具の力を借りることも必要だと思った」と打ち明けた。

2012年までに国内女子ツアーで通算13勝をマークした有村は、同年米国女子ツアーの予選会を突破し、翌13年から本格参戦。14年はレギュラーツアー、15年は下部ツアーをメインに米国全土を奔走した。しかし、16年4月に起きた熊本地震で故郷が甚大な被害を受け、米国撤退を決意。昨季は国内女子ツアー10試合に出場し、4試合で予選落ち。同年末に行われたファイナルQTを17位で終え、今季ほとんどの出場権を手にした。

「自分の中では大きな変革--。今年1年、楽しみでもあるし、新しい気持ちで挑んでいける。勝ちにこだわりたい」と、まずは直近の目標を「1勝」に定めた。「ケガや、苦難を経験しながら、再び戻って来ることができた。そんな自分を見て、なにかを感じてもらえるといい」。新シーズンがいよいよ開幕、期待に胸を膨らませた。(編集部・糸井順子)

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