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沖縄で晴れ舞台を プロ初優勝の26歳が踏み出した恩返しへの第一歩

◇グアム知事杯女子ゴルフトーナメント 最終日(17日)◇レオパレスリゾートカントリークラブ ハイビスカス&オーキッド(グアム)◇6563yd(パー72)

小宮満莉花がプレーオフを制してプロ初優勝を飾った。保坂真由を1ホール目で破り、156センチと小柄な26歳は「緊張しましたよ~」と笑った。

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最大瞬間風速14m/秒に達した強風に苦戦した。2位に2打差の4アンダー単独首位から出たが、1オーバーまで落として後続につかまった。「緊張しいで、手が震えた」というプレーオフは、ルーティンとしているお決まりの“ジャンプ10回”で心を整えた。その1ホール目でパーをセーブし、ボギーとした保坂を振り切った。

沖縄県出身の小宮がゴルフを本格的に始めたのは15歳。ソフトテニスに夢中だった中学校時代の2004年に、「ダイキンオーキッドレディース」を観戦した。昔からおじいちゃん子で、ゴルフ好きの祖父・宮城長信さん(81)に連れられた。宮里藍のプロ転向後初優勝を目の当たりにして、ゴルフにのめり込んだ。

プロテスト合格は一昨年で、25歳のとき。年齢を考えて、7度目のテストを前に「これで最後にしよう。無理だったら趣味のお菓子作りの学校に入ろうかな」と思っていた。結果を残さなければ出費もかさむ。費用の負担は、沖縄で教師をしていた祖父に世話になってきた。

「私がプロになるのが祖父の夢だったけど、(負担総額は)かるく家が建つくらい、って聞いている。頭が上がらない」。

祖父への恩返しを胸に誓いながら、ステップアップツアーに本格参戦した昨年は全国を転戦した。相棒は、新古車で祖父に貰ったトヨタ・ノア。2016年に自身最高の3位となった千葉県開催の下部ツアー「カストロールレディース」のときも、在住する愛知県から車で行った。これまでのトータル走行飛距離は20万kmにも達する。「新しい車を買わないと。もう、自分のお金で」と笑った。

昨年末の最終予選会(ファイナルQT)は228位。プロテスト合格から2年間は下部ツアーの出場権を持っているため7月までは試合に出られるが、その後は白紙だ。この優勝で「ヤマハレディースオープン葛城」(3月30日~)と「ほけんの窓口レディース」(5月12日~)の出場権を得たが、今も苦しい立場は変わらない。その中でも、思い描き続ける目標はある。「いつか『ダイキン-』に出てみたい。そうしたら、祖父も観に来られるから」と、改めて胸に誓った。(グアム島ジョーナ/林洋平)

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