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父のゲキに木戸愛が奮起 3年ぶり首位発進は初優勝大会

初優勝を飾った大会で、3年ぶりの首位発進だ。国内女子ツアー「サマンサタバサレディス」初日、2012年の大会覇者、木戸愛が6バーディ、3ボギーの「69」(パー72)でプレーして3アンダーとし、2013年7月の「日医工女子オープン」以来となる首位スタートを決めた。

「良い感じでスタートできた」と序盤にバーディを先行。前半の6番ではアプローチをショートさせ、寄らず入らずのボギー。9番(パー)では約15mから3パットで、貯金をゼロとした。

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「中盤のミスで気持ちが引いていた」が、後半に入ると11番(パー5)で第3打をピンそば1mにつける完璧なショットで、バーディを奪った。13番では7m、15番(パー5)では6m、17番では5m強のミドルパットを次々と沈めて首位に並んだ。

今シーズンは16試合に出場し、トップ10は3度とまずまずの成績を残しながら、直近の2試合で予選落ちを喫するなど、安定しているとは言いがたい状況だ。「なかなか自分の思うようなゴルフができなくて、考え過ぎている部分もあった。でも今週は好きなコースでイメージしやすい」。

元プロレスラーの父・木戸修さんが見守る中、4年前のこの大会でツアー初優勝を飾った日のことは鮮明に覚えている。「あのときからは、色々な面で成長できていると思う」と実感しつつ、2勝目に手が届いていない現実も受け止める。唯一変わっていないのは「勝ちたい。結果を出したいという強い気持ち」だ。

2日目に観戦する予定の修さんとは昨日、電話で話した。「『初心を忘れずに、うまくなりたい、強くなりたい、勝ちたいというあの時の気持ちを忘れずに』と言われた」という。「頑張れば、必ずいいことが待っている」というのは、初優勝の際に父から掛けられた言葉。どんなときも、木戸を奮い立たせるのは、アスリートとして尊敬の念を抱く父からのゲキだ。(茨城県阿見町/糸井順子)

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