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微笑みの国から来て5年 ポラニ・チュティチャイを紹介します

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」2日目、ポラニ・チュティチャイが4バーディ、ノーボギーの「68」でプレーし、通算8アンダーの2位で決勝ラウンドに進出した。

1985年生まれ。微笑みの国と呼ばれるタイから来た30歳の選手だ。…と言っても、ほとんどの方はご存じないだろう。

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出身はチェンライ。ミャンマーやラオスとの国境が近いタイ最北の地だ。ゴルフは11歳で始めた。タイ、中国、アジアンの女子ツアーを転戦。2012年から単年登録で日本のレギュラーツアーに本格参戦しており、今年で5年目となる。14年には「ほけんの窓口レディース」で9位タイに入っている。

地元タイでスポーツと言えば、今は“奇跡の優勝”が話題に上がる。サッカーのイングランド・プレミアリーグで、クラブ創設132年目で初優勝を果たしたレスター。日本代表の岡崎慎司選手も所属するが、オーナーはタイ人で、バンコクでの優勝パレードは大フィーバーとなった。

その影に隠れた感もあるが、5月頭の「ヨコハマタイヤLPGAクラシック」で、20歳のアリヤ・ジュタヌガンが、タイ勢で初めて米国女子ツアー制覇を達成。次戦の「キングスミル選手権」も制した。今週も2日目を終えて首位に立っている。

チュティチャイはジュタヌガンと10歳離れているが、昔から親しくしてきたという。最後に会ったのは2月にタイで行われた米ツアーだが、いまもスマートフォンで連絡を取り合う。ジュタヌガンが初優勝を飾った際には電話やメールで喜びを伝えたほか、SNSで2ショット写真を投稿し、快挙を祝福した。

「本当にうれしかったし、彼女ができるなら、きっと私にもできる」

今大会は、予選2日間をノーボギーで完走。決勝ラウンドでは首位を1打差で追う。茨城県つくば市に住み、憧れの選手はバッバ・ワトソン。「自分にプレッシャーをかけ過ぎないよう、きょうと同じようなプレーができたらいい」と笑顔を見せた。

タイでの愛称は「ウィンチャン」だそう。彼女の母がマラソンに励んでいたことから、現地語で「走る」という意味の「ウィン」に、日本語の「ちゃん」がついた。英語でいえば「Win」だとか「Champ」だとか、縁起は良さそうだ。(徳島県鳴門市/糸井順子)

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