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香妻琴乃の笑顔が増えた?芽生えた自覚とは…

敏感にその変化を感じ取ったのは、ファインダー越しに選手の表情を見つめているカメラマンだった。「最近、香妻琴乃がよく笑うようになったんだよね」。これまで、どちらかというと気持ちの強さが前面に出て、プレー中はときに怖いほどに感情を露わにしていた香妻に、何か心境の変化があったのだろうか?

福島県の五浦庭園CCで行われている「大王製紙エリエールレディスオープン」3日目を、通算3アンダーの15位タイで終えた香妻に聞いた。

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「そうですね。自分が普通のときでも『怒っている』って言われることもあるし、それだったら笑った方がそういう風に言われないだろうと思って…」。これまでは成績のことしか考えていなかったという香妻だが、最近は「5~6年後にジュニアの子供たちから見て、目標の選手になっていたい」という意識が芽生えてきたという。

9月末の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では、キャディにも諭された。「負のオーラを出していたら、マイナスにしかならないよ。もっとこうしたい、こうなりたいってポジティブに考えないと」。自称“めちゃくちゃマイナス思考”という香妻だが、確かに思い返せば「怒ってはいなかったけど、笑っていなかった」ことに気がついた。

その週は、2日目のラウンドを終えて予選落ちが決定。帰ろうとしていると、小学生くらいのファンがサインを欲しそうにしているのが目に入った。「ずっと見ていて、応援しています」と、その子は言った。“あぁ、見られていたんだ…”。たとえ予選落ちしても、ちゃんとしたプレーをしないといけない。プロとしての自覚が深まったという。

偶然か、必然か。笑顔を増やし、気持ちをすぐに切り替えるようにしたその翌週からは、2週連続トップ10入り。「意識して笑うようにしたら、焦らなくなってきたし、余裕も出てきた」と好循環が生まれてきた。「去年までは全試合で泣いていた」という自分はもういない。笑顔が香妻のトレードマークになる日も、そう遠くはないのかもしれない。(福島県いわき市/今岡涼太)

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2015年 大王製紙エリエールレディスオープン



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