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プロ合格後初戦の森美穂 予選落ちでももう泣かない

悔しさで涙を浮かべる表情を幾度も見た。だが今週は違った――。北海道の小樽CCで開催されている「ニトリレディス」の2日目、通算7オーバーでホールアウトした森美穂は、プロテスト合格後の初戦を、カットラインに1打届かない予選落ちで終えた。

初日に5オーバー87位と出遅れ、この日は2バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「74」。アンダーパーで巻き返すことはできなかったが「スコアを落としたホール以外は完璧だった」と清々しい表情で語った。

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インコースからスタートし、「ティショットが昨日よりも30yd以上飛んだ」という16番は攻めすぎて池ポチャのボギー。この日の最難関ホールとなった18番では、第2打が木の根元に付き、4オン2パットのダブルボギー。だが、後半のアウトで2つのバーディを奪って粘った。「チャンスはすごく多かったのに、決めきれなかった」。予選通過に望みをつなぐ最終9番、約2.5mのバーディチャンスもカップを逸れた。

いつもなら悔し涙を堪える場面だが、森の目にその色はなかった。「悔しいけど、今週は自分のゴルフの成長を感じられるようなゴルフができた」としっかり話した。プロテストにつまずいていた最中の3年前からショットに苦しみ、リズムやスイングなど具体的な課題と1つずつ向き合ってきた。そのプロセスが、技術面だけでなく、強い気持ちにつながったという。

「悔しさ、うれしさ、これからもいろんな思いをすると思う。まだ始まったばかり。今回の悔しさもその中のひとつ。(最初の試合で)悔しい気持ちが先にきて良かった。(今後の)バネになりそうだから」。

成長を実感した再スタート。ベビーフェースから垣間見せる負けん気は、以前と変わらぬままだった。(北海道小樽市/糸井順子)

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