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鬼門の最終18番で冷静ジャッジ 吉田弓美子は5勝目に涙

同じ最終組のジョン・ジェウン(韓国)と1打差で迎えた18番。吉田弓美子は震える手で50cmのウィニングパットを沈め、一昨年9月以来となるツアー通算5勝目を挙げると、両手で顔を覆い、涙を流した。

この日の最終18番は、多くの選手にとって鬼門となった。ピン位置はグリーンの奥から13yd、左から7yd。池へと傾斜する左奥のラフは短く刈り込まれていたためだ。原江里菜服部真夕イ・ボミ(韓国)…。リーダーボードの上位に名を連ねていた実力者が放った白球は、次々と水中に吸い込まれた。

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前を行く選手たちのプレーを見られるわけではないが、吉田は「左奥のすごい刈り込みは意識していて、最終日はピンをきわどいところに持ってくると考えていた」。初日からピン位置に関係なく、左側を避けるショットを心掛けていたといい、この日も“池ポチャ”を十分警戒して最終ホールに臨んだ。

2打目は残り123ydから。PWにするか、9Iでのハーフショットにするか悩んだが「ここぞのところで緩むと怖かったので、PWでしっかり振っていこうと考えた」。この選択が的中し、安全なピンの右4mにしっかりとつけた。

「カップをもっと奥に切り直されると思ったので、プレーオフは絶対嫌だ」という気持ちの中、バーディパットこそショートしたが、楽々パーセーブし、勝利を手中にした。緊張のあまり「どうやってカップインしたかは覚えていない」と振り返った。

試合会場でいつも笑顔を振りまく姿が印象的だが、優勝会見では、未勝利に終わった昨シーズンについて「楽しくやっている姿を喜んでくれる人はとても多く、その気持ちに応えたかったが、ゴルフがうまくいかなくて悩んだときも笑っていないといけないのがプレッシャーになった」と、笑顔の裏側の苦しみを明かした。

「短いパターやアイアンも替えたばかりでまだ不安要素はあるが、(3勝した)2年前のような勢いだけではなく、良かったこと悪かったことをしっかり自分の気持ちにたたきつけていきたい。昨年優勝できなかった分を今年取り返す」。最後は笑って締めくくった。(愛知県豊田市/片川望)

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2015年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン



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