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涙と笑顔の初勝利 藤田光里を変えた「83」の大叩き

2015/04/26 19:27

苦難の先で手にした初優勝。藤田光里の笑顔がキラリ

初勝利の瞬間は、溢れる想いを抑えきれなかった。国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」の最終日、自身5度目の最終日最終組から出たプロ3年目の藤田光里が、最終18番で劇的チップインバーディを決め、涙のツアー初優勝を飾った。

6選手がトップに並んで迎えた最終18番。藤田はグリーン右奥エッジからの第3打で、迷わずパターを選択した。「緊張感はなかった。ショートだけはしたくないと思い切りいった」。ピンまで約5m、下りのフックライン。この日奪った前半の3つのバーディは全てこの“下りのフックライン”だった。「きのうはスライスライン、きょうはこのラインがよく入るなと思っていたので、自信を持って打った」。迷いなく転がったボールが、カップに吸い込まれると、両手を高々と挙げて喜びを表現した。

それからすぐに流した涙は、さまざまな思いが入り混じるものだった。「優勝の瞬間は頭が真っ白になったけど、昨年の苦しい時期を思い出した」。2013年にプロテストで一発合格すると、翌年の出場権をかけた最終予選会を1位で通過。直後の「LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝するなど、プロデビュー直後の活躍は鮮烈だったが、昨年後半は「クラブを握るのが怖い」というほどのスランプに陥り、復調することなくシーズンを終了。今季のシードは確保したものの、賞金ランク38位という結果には歯がゆさ残った。

今年も周囲からの優勝の期待とは裏腹に、自信が伴わないままシーズンイン。光が差し込んだのは今月初旬の「ヤマハレディース」だった。3日目に、「83」と大叩きしたことを悔やみ「ミスをしても、最後まであきらめない。技術より気持ち」と精神面の重要性を実感。以降「気持ちの切替えができるようになった」と、直近2試合は2位、4位と好成績を残していた。

「昨年の不調、1年のスパンで考えると(早い優勝に)ホッとした」とプレッシャーからも解放された。自身が利用しているSNSには今大会の期間中も、ファンからたくさんの応援メッセージが届いた。その中には「今週こそ勝てそうな気がする」という、予感めいた内容もあったとか。

初優勝という大きな目標を達成した次は「迷わず次も優勝を狙っていきたい」と年間複数回優勝を狙う。「優勝、優勝・・・プロゴルファーだから言われて当たり前なんだって。少しは慣れてきたかな」と、藤田に明るい笑顔が戻った。(静岡県伊東市/糸井順子)


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