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アン・ソンジュ 3度目の女王戴冠も「毎日泣いていた」

日本ツアーに初参戦した2010年、11年と2年連続で賞金女王の座をつかんだアン・ソンジュ(韓国)が、3年ぶり3度目の女王に輝いた。「大王製紙エリエールレディスオープン」の最終日、8位タイに入ったアンが250万円を獲得。今季の賞金を累計で1億5256万円に積み上げ、次週の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」を前に、2位のイ・ボミ(韓国)は逆転が不可能になった。

記者会見場に姿を見せたアンは重苦しい表情で話し始めた。「実は、賞金女王になった今だから話しますが、マスターズGCレディス(10月23日~26日)以降、気持ち的にもすごく辛くて毎日泣いていました・・・」。

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シーズン中に左手首の痛みから試合を休むことも多かったが、賞金女王争いが佳境となった秋以降は極力試合に出ることを決意。しかし「マスターズ-」で再び手首を痛め、翌週は韓国に戻り治療に専念した。

「手首が痛くて、クラブも振れなくて、すごく不安感があった。ミズノクラシック(11月7日~9日)から、その不安でショットも悪くなって、パットも入らなくて。自分のゴルフができなかった。この3週間は本当に苦しかった。これで3回目の女王ですが、今年が一番大変でした」

苦悩の時期を支えたのは、10月にその存在を自ら明かした恋人のキム・ソンホさんだ。アンの側にいて「女王にならなくてもいいんだよ。自分のプレーに自信を持ってやればいいから」と、ささやいたという。女王が決まると、記念撮影で仲むつまじく写真に収まった。

ところで、アンはかねて、女王を3回獲ったらゴルフをやめるかもしれないと語っていた。

「そうですね、自分の目標には20勝(現在18勝)というのもあるので、それはまだ達成していないから、また来年はリラックスしていきたい」

来季も日本ツアーで戦うことを誓った。

次週には今季の最終戦が待ち構える。「今は一つの区切りとして終わったなあと。でも、来週も頑張らなきゃいけないという気持ちもあります」。今季の優勝者と賞金ランキング上位25位までエリート選手だけの戦いの場で、女王にふさわしいプレーを期待したい。(香川県三豊市/本橋英治)

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2014年 大王製紙エリエールレディスオープン



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