ドライバーも得意のパンチショット。予報される強風に勝機を見いだす大山志保

静岡県の葛城GC 山名コースで開催されている、国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」の3日目。2位タイからスタートした大山志保は3バーディ、4ボギーと1つ落としながらも、首位に2打差の通算5アンダーで同順位をキープ。正午から強まった風雨もあって上位が大きく入れ替わったムービングデーを乗り切り、2シーズンぶりの勝利を圏内に捕らえた。

「雨は苦手だけど、風は好き」という大山。この日も「楽しみつつ、慎重にプレーした」と、過酷な状況での18ホールを笑顔で振り返った。大山にとって強風は、もっとも得意と公言する「パンチショットを試せるチャンス」。この日は前半7番で外した1.5メートルのパーパットからショットのリズムが早まったことを反省したが、「ドライバーから全部のショットを低いボールで打っていた」というパンチショット自体への信頼に揺るぎはない。

「明日も風が強いみたいだし、得意のパンチショットで早いうちにトップとの差を詰めていきたい。パット、アプローチ、ショットと全体的に調子が良いし、チャンスはあると思います」。2シーズンぶりの勝利へ向け、予報されている強風が大山にとっての“追い風”となるか。（静岡県袋井市／塚田達也）