ニュース

国内女子ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの最新ゴルフニュースをお届け

三塚優子、裁定に納得いかず「私的理由」で棄権

国内女子メジャー今季初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」の初日、前代未聞の事件が起きた。その当事者は三塚優子。地元、茨城で開催されているメジャー大会ということもあり、気合十分で臨んだ三塚だったが、馬場ゆかりニッキー・キャンベルと同組になったこの日は、前半から前の組と離れてしまうスローペース。

この組を見ていた競技委員によると、5番パー5で三塚組がティショットを終えた時点で、前組が5番をホールアウト。6番パー3を終え、7番のティショットを打った時点で、前組と差が開いていることを伝え、ペースアップを促したという。しかし、7番を終えた時点でさらに前組との差は離れ、競技委員は8番から所要時間の計測に入った。

<< 下に続く >>

プレーの基準とされているのは1打30秒(例:パー3を規定打数でホールアウトする場合は、全ショットで90秒)。もしくは1ストロークの所要秒数が60秒以上の時にペナルティの対象となる。8番パー3で三塚がティショットに要した時間は28秒。その後、グリーンエッジからのファーストパット(約3.5m/下りスライス)が75秒、返しのパット(約1m)も75秒、最後の50cmのパットは20秒を要したという。

明らかなペナルティ対象となる為、9番ティで三塚に2打罰になる旨を伝えたが、本人は不服そうだったという。そこで競技委員は「ホールアウト後に話を聞きます」と伝え、プレーを継続させた。

9番を終え、一旦クラブハウスに戻ってきた三塚。競技委員によると、「2打の罰が納得いかないから(競技を)辞めたいです」と、明確に伝えたという。三塚の主張は、「タイムが短すぎる。タイムテーブル(目安)が欲しい」ということだったそうだ。

9番終了時点で棄権を選択し、会場を去る前の三塚本人に話を聞くと、「時間内で回ろうと思っていたけど、1打1打の大切さを考えて慎重になりすぎていた部分もあった」と、時間超過を認める発言もあったが、「前のホールで遅かった人(同伴競技者)にペナルティが行かないのは納得いかない。そのホールでたまたま私が遅かっただけで、なんで私だけにペナルティが来るのか」と、ルールそのものへの不満も噴出させていた。

公式な棄権理由は「私的理由の為」という極めて異例なもの。小林法子トーナメントディレクターによると、「本人の表現が“私的理由”というものなので、今後どうするかはTPD委員会で話し合って決めます」という。ファンやスポンサー、それに同伴競技者らへの影響を考えると、罰則も「当然、審議対象になります」という。次回のTPD委員会は5月17日(月)に開催予定。ゴルフという競技の性質上、出場停止等の重い罰則が科せられる可能性も否定は出来ない。

関連リンク

2010年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ



あなたにおすすめ


特集SPECIAL

やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!
これから活躍が期待できるキラキラ輝く女子プロへインタビュー!普段では聴けない生トークを魅力全開でお届けします。

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!