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鉄壁誇る韓国の「メンタルクイーン」 日本の女王・山下美夢有とガチンコ最終組対決

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 3日目(4日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇晴れ(観衆8156人)

昨季韓国女子ツアー(KLPGA)で3勝を挙げ、賞金ランキング1位、ポイント制の年間MVPに当たる「KLPGA大賞」、平均ストローク1位に輝いたイ・イェウォン(韓国)には2つの“異名”があるという。

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ひとつは顔や雰囲気がウサギに似ているとファンの間で広まった「パーフェクト・バニー」だが、時期を同じくして「メンタルクイーン」とも呼ばれているのだとか。特別なトレーニングを受けているわけではないそうで、「私はミスショットをしても、グッドショットしても、とにかく切り替えが早い。もしかすると、そういう意味なのかもしれません」と笑った。

ボギーなしの5バーディ「67」で、唯一の2桁に乗せる通算10アンダー単独首位に浮上した。夏日の暑さで体力的にきつかったと話す前半はパー5の2バーディにとどまったが、後半に入って「集中力が高まった」。ショートアイアンをピンに絡め、さらに3つ伸ばして抜け出した。フェアウェイキープ失敗はわずか2ホール。高い球でグリーンを攻められる分、パーオン失敗も4ホールだけ。3日間で3個しかボギーを打っていない。

昨季は韓国のメジャー「ハイト ジンロ選手権」を制覇。こちらも優勝スコアは通算7アンダーというタフなセッティングだったが、「その経験も生きている。今週はグリーンが速くピン位置も非常に難しい」。日本ツアー初出場でのタイトル奪取に王手をかけた。

3打差2位につけるのは日本ツアーの2年連続年間女王・山下美夢有。2連続バーディでの飛び出しから「68」でまとめたが、後半16番で喫したボギーが悔しい。ガードバンカーから2段グリーンの上に切られたピンへの寄せを“ホームラン”してスコアを落とし、「もったいなかった」と振り返る。

それでも、ショットの状態が上向き、11番では10mのロングパットを流し込むなどグリーン上のフィーリングも上々。2週前の海外メジャー「シェブロン選手権」での経験も難しいコースに立ち向かう意識に変化をもたらしてくれているとうなずく。

逃げる韓国の21歳が「(山下と)ファイナルラウンドでご一緒できると聞いて、本当に光栄。楽しみです」といえば、追いかける日本の22歳は「いつも通りのプレーで回れたら」と平常心を強調。2年前に西コースで優勝している山下が東コースでも勝てば、大会史上初の快挙。ビッグタイトルをかけた日韓対決となる。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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