8本からパター選択 悩める鈴木愛が大坂なおみから学んだもの
2020年 デサントレディース東海クラシック
期間:09/18〜09/20 場所:新南愛知CC美浜コース(愛知)
スタッツ5部門トップも小祝さくらが意識するのは「毎年パットだけ」
◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 事前(16日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6456yd(パー72)
平均バーディ数(4.2941)、リカバリー率(78.2051)、パーブレーク率(23.8562)、バウンスバック率(34.6154)、パー4の平均スコア(3.9059)。今季ここまで5試合のスタッツでいずれも1位と好調の小祝さくらが、唯一気にする数値がある。
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「スタッツは基本気にしていないんですけど、毎年パットのランキングだけはちょっと意識しています。下がっていたら嫌だなって」。平均パット数は1ラウンドあたりが全体6位の28.7059、パーオンホールが全体3位の1.75。猛練習の末に成長を示しているデータだけは確認するという。
6月のシーズン開幕戦2週間前に「打ち方がおかしくなった」と、辻村明志コーチのもとで構えから大幅に見直して1日3、4時間の調整で間に合わせたパッティング。「去年の前半戦でパットに苦しんだ。今季は平均すればパットは良くなっていると思うけど、んーわからないですね」。自身満々とは言えず笑ってごまかすが、平均パット数(1ラウンド当たり)は2018年から58位、36位。シーズンごとにランクを上げるパットの数値こそ成長の証ともいえる。
昨年7月の初優勝と同じく気温の高い9月「ゴルフ5レディス」でのツアー通算2勝目を含め現在3試合連続でトップ10入り。夏場が好調なのは「たまたまです」と言い切る22歳は18年から38試合、昨季も39試合と全試合出場を続ける。疲労を溜め込まないように“時間割”を組んでいることが秘訣か。
「特別(疲労回復に)何かをしているわけではないですけど、練習ラウンドは早い時間に入れるようにしています。あとは、この時期になるとなぜか振れるようになってくるんです」。ウエア契約を結ぶデサントのホステス大会開幕2日前も午前8時の第1組から練習ラウンドを終わらせた。
「ホステス(プロ)とかは意識しないでやりたい。地元の大会とかも昔は頑張りたいと意識したけど、あんまり良くなかった。意識せずにやったほうが結果が良かったので」。普段通り、自然体で松田鈴英、比嘉真美子と同組の初日から流れに乗りたい。(愛知県美浜町/林洋平)