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ネットだけでテレビなし 女子ゴルフ「開幕戦」の異例判断

新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が約4カ月遅れた国内女子ゴルフのシーズン初戦として、25日(木)から開催される「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)。渋野日向子鈴木愛畑岡奈紗らトップ選手が顔をそろえる中、テレビ放送はなく、大会の公式ホームページやYouTubeで試合を生中継する。大会を主催するアース製薬の大塚達也会長が、実施の経緯や将来の構想を明かした。

きっかけは、インターネットならば多チャンネル放送が可能と耳にしたことだった。脳裏に浮かんだのは、かつて米国滞在時に視聴したゴルフの祭典「マスターズ」の中継。「名物の1ホールだけをずっと映しているチャンネルがありました。日本にはない見せ方。面白いと思っていました」

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4日間にわたる今大会は感染対策のため、無観客で実施。25日、26日の予選ラウンドを午前7時から午後6時、27日と28日の決勝ラウンドを午前8時から午後4時まで各日、インターネットでライブ中継する。(1)トーナメント全般(2)注目ホール(3)ショートホール(4)選手インタビューの計4チャンネルを用意して、放送する。視聴者はチャンネルを切り替えたり、同時に見たりすることができる。

当初は8チャンネル放送も想定したが「まず4チャンネルでやってみましょう、と。状況的に可能になれば、ドローンチャンネルを作っても良いかなと思っています。上から選手を追いかけてセカンドショットなども自由に撮れれば面白いですよね」。次世代通信規格5Gの時代を見据え、構想は膨らむ。

プロ選手を支えるには?

解説や選手へのインタビューは、大会に出場しない11人の女子プロゴルファーが務める。生中継コンテンツとして、目標のひとつに掲げるのは麻雀のプロリーグ戦「Mリーグ」だ。AbemaTVの放送では、プロ雀士が実況、解説を行う。「話の掛け合いが絶妙で、プロの方の個性が出ている。面白くて惹き込まれていきました」と語る。

こうした仕事を「引退したゴルファーのセカンドキャリアとして生かしてもらっても良いと思う」とする一方、「プロゴルファーになってもアルバイトをしている選手もいる」と指摘。「選手たちの受け皿やキャリアパスを用意し、プロがゴルフだけで生活していけるよう応援したい」と訴える。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は数年来、財政強化のため放映権の一括管理を主張している。大塚氏は「放映権の意見はJLPGAさんに賛同しています。協会に安定した財源があることで、選手の生活保障やキャリアパスを整備しやすくなる」と話す。

今大会は女子ゴルフでは異例の「テレビ放送なし」となったが、大会のインターネット放送を次年度以降も続けるとして「システムが充実してきた際には、今までなかったような映像に取り組んでいきたいです」と将来を展望した。

関連リンク

2020年 アース・モンダミンカップ



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