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「また来年、ぜひここでお会いしましょう」<タイガー・ウッズ> ダンロップフェニックストーナメント

2005/11/21 12:00

実は1ヶ月も前からだった。この週、ずっとショットを引っ掛け気味だったのも、そのせいだった。フィニッシュで体重を支える左足首の痛みは、冷え込みがきつかった最終日にピークを迎えた。

ハーフターンのあたりから、わずかに足を引きずる素振りがあったが、プレーオフの1ホール目。
ティショットでフィニッシュを取った瞬間に、激痛が来た。まるで電流が走ったよう。
ビクっと全身を震わせたあと、右足だけで数歩、後ずさった。その場でうめくように体を折って、左足を押さえた。苦しそうに寄せた眉間のシワ。ギュっと目を閉じて、懸命に痛みをこらえた。

ずっとひた隠しにしていた爆弾が、いよいよ爆発した。
左林に打ち込んで、セカンド地点に向かうときも、あまりの痛みに満足に歩も進められない様子だった。
「ここ3週間、試合が続いていたし、長いシーズンの疲れが出ているんだろうね。今日1日くらいは持つだろう、と思っていたけれど。特にドライバーでかばって、体重が右足に残ってしまう。その影響でミスが出て、イライラが募ったよ」。

3日目に2位と10打差をつけて圧勝した昨年大会とは対照的に、僅差の戦い。 本戦の2番でボギー。3番パー3でバンカーからホームランしてダブルボギーを打って一時は逆転されるなど、“らしくないプレー”もそのせいだった。

林超えのワンオンを狙ったティショットがギャラリーのポケットに“ホールインワン”した13番でバーディ。 チップインバーディの15番でようやく流れを引き戻したものの、結局、横尾要とのプレーオフにもつれ込み、しかも、決着まで4ホールもかかってしまったのも・・・。

「昨年の(優勝の)ほうが、ストレスがなかったね。プレーオフの1ホール目には、“負けた”と思った」。
あとでそう打ち明けたが、致命傷を負いながらも、最後にはしっかりと勝利をもぎとってしまう執念には、やはり凄まじいものがある。

苦闘の末に連覇を成し遂げたウッズは、それまでの厳しい表情を、優勝インタビューでたちまち解いた。
晴れやかな笑顔で、地元・宮崎の大ギャラリーに心をこめて語りかけた。
「日本のゴルフファンのみなさんは、最高です。僕だけでなく、どの選手にも暖かい声援を送ってくださって、観戦マナーも素晴らしい。選手を代表してお礼が言いたいです」。
そして、最後に「また来年、ぜひここでお会いしましょう」と締めくくった。
その狙いは言うまでもなく、大会3連覇しかない。

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