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「30アンダーならかっこいい」星野陸也が同級生に託す2勝目と新記録

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(29日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

23歳の星野陸也がプロの背中を見せながら、単独首位に立った。3打差の2位から「65」で回り、通算20アンダー。茨城・水城高時代の同級生をキャディに起用し、昨年「フジサンケイクラシック」以来のツアー2勝目を視界にとらえた。

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冷静にピンチを切り抜けた。打ち下ろしの前半9番はティが前方に出され、330yd。飛ばし屋は「1Wで当たると大きい。向かい風だから、カット気味で風にぶつける」と判断したが、ミスヒットでグリーン手前の池に入れた。それでもロブショットで1m以内につけ、パーを拾った。激しい伸ばし合いの展開で「(パーは)かなりデカイ。後半の出だしでバーディを獲れた」。6打伸ばした後半につながるリカバリーを見せた。

友人に感じてほしいプロの世界がある。エースキャディの出口慎一郎さんが、今週は不在。昨年プロキャディを目指すと決めた小沼泰成(こぬま・たいせい)さんに代役を託した。高校3年間、同じクラス。野球部だった友人は民間企業に就職したが、「好きでやっていたゴルフの世界に入りたい。(キャディは)選手と一番近いから」と一念発起した。会社を辞める際、星野は相談に乗り「じゃあ、俺のキャディを一度やればいい。ゴルフ界は知らない人ばかりだろうし、色々勉強になると思う」と背中を押した。

4月のツアー外競技「千葉オープン」で初タッグを組んだ。「初めてだったし、石川遼さんと同組だったから、一日中(緊張して)お腹が痛いって言ってた(笑)」。現在はゴルフ用品店『ゴルフパートナー』のアルバイトで生計を立てる小沼さんが福島県出身ということもあり、今大会でツアー初起用を決めた。「気を使うこともないし、リラックスはできる。細かい部分では(ミスも)あるけど、楽しく回れるっていうのは大きい」と好循環を生み出している。

悪天候が予想される最終ラウンドが中止になることも想定し、この日はラウンドした。「かなり意識しました。そういう意味で、きょう単独首位に立てばチャンスもあると思った。もちろん気を緩めることはない」。2014年「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」でホ・インへ(韓国)が樹立したツアー最多アンダーパー記録の28アンダーの更新もあり得る。「最低25アンダーはいきたい。30アンダーまでいけたら、かっこいい」と意気込んだ。(福島県西郷村/林洋平)

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