2019年 SMBCシンガポールオープン

「左に行く感じがあった」石川遼はパットに違和感で伸ばしきれず

2019/01/17 20:39
石川遼はパットに違和感を感じながらも2019年初戦の初日を2アンダーで終えた

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 初日(17日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7403yd(パー71)

選手会長2年目の石川遼は5バーディ、3ボギーの「69」でプレー。2アンダーの暫定22位で2019年最初のラウンドを終え、「よくこのスコアで回れたと思う。内容的には良くなかった」と不満を口にした。

午前8時、前年覇者で2017年マスターズチャンピオンのセルヒオ・ガルシア(スペイン)と同組でインからスタート。多くの日本人ギャラリーが詰めかけた。石川は出だし10番でティショットを右サイドに曲げバンカーに入れたが、2打目をピンの左2mにつけバーディを先行させた。

前半13番ではトラブルに見舞われる場面があった。3Wで放ったティショットは池が待ち構える右方向へ。ボールは池の手前20cmほどの場所で、池に浮く看板を支えるロープの束の中に入って止まった。「ロープのかたまりがなければ池まで行っていたと思う。あれは非常にラッキーだったなと思います。動かせる障害物ということで救済措置を受けました」と自らロープが結ばれる杭を抜き、2打目をグリーン左奥まで運びパーとし、九死に一生を得た。

杭を“引っこ抜く”石川遼

3アンダーでハーフターンすると、2番(パー3)でグリーン右から15ydをねじ込みチップインバーディとし、一時はトップに立った。3番でこの日初めてボギーを喫したが、続く4番(パー5)でピンの左奥から5mのスライスラインを流し込みバウンスバックした。

しかしそこから「つかまり気味で、狙ったところより左に行く感じがあった」とパットに違和感を覚えた。7番(パー5)では2mのフックラインのパーパット、最終9番では1.5mのパーパットをいずれもカップ左に外し後退した。「少し気になる点はあるので、定かではないんですが練習で確かめたい」とあすにそなえる。

「ムカつくというか、イラっとくる、悔しい終わり方だった」。それでも「足元を見つめられるいい終わり方だったと思います」と若き選手会長はきょうもポジティブだ。(シンガポール・セントーサ/柴田雄平)

2019年 SMBCシンガポールオープン