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香妻陣一朗が2位浮上 姉・琴乃の予選会敗退への心境

◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(24日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

23歳の香妻陣一朗がシーズン終盤戦で優勝戦線に名乗りを上げた。2アンダーの6位から5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算5アンダー。単独首位のキム・キョンテ(韓国)に1打差の2位タイにつけ、予選ラウンドを自身の最高順位で通過した。

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終盤17番で1mのパーパットを、18番(パー5)では2mのバーディチャンスを外して得たポジションに、香妻は「もったいなかったです」と悔しそうに言った。14番(パー3)で15mのバーディパットがカップに転がり込んだが、「ショットがいい感じ」と好スコアの要因を語る。「自分のノルマは設けなかったですけど、うまい具合にプレーできた」。賞金ランキングは現在47位で、2年連続の賞金シードはほぼ確定。初タイトルはもちろんだが、シーズン終盤戦で優勝争いに参加できれば、来季に向けても大きな4日間になる。

人気女子プロの姉・香妻琴乃は今年、シード復帰を逃し、23日(木)には来年度の出場権をかけた3次予選会で敗退。来季のレギュラーツアーは各大会への推薦出場が中心となり、下部ステップツアーが主戦場になる可能性もある。心境を問われた2歳下の弟は「残念。まさか落ちるとは思っていなかった」という。

ただし、周囲は何かとプロゴルファーきょうだいの関係について興味を抱くが、逐一連絡を取り合うわけでもない。「刺激(を受ける)とかとは違います。気にする…という感じでもなく、“心配”という感じです」と陣一朗。ほかの家族と同じように、身内として率直に案ずるだけ。だから「姉のために頑張る」とは口にしない。ただその奮闘ぶりが、再起を期す姉への刺激にならないとは限らない。(高知県芸西村/桂川洋一)

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