左肩痛でツアー離脱 藤本佳則が1カ月半ぶり復帰戦でタイトルへ前進
2017年 ネスレマッチプレーレクサス杯
期間:08/17〜08/20 場所:恵庭カントリー倶楽部(北海道)
1億円で愛妻と仲直り?藤本佳則のビッグな手土産
◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 最終日(20日)◇恵庭CC(北海道)◇6903yd(パー72)
優勝賞金1億円をかけた32人によるマッチプレーを制したのは、決勝戦で小平智を2UPで破った藤本佳則。終盤は接戦にもつれこんだが、前半の貯金を生かして逃げきり、「嬉しいですね」と安堵の笑顔を向けた。
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後半14番を通過した時点で3UPのリード。順調にゴールテープへの距離を縮めていたが、3パットボギーで2UPに迫られた15番から流れが急転した。
続く16番(パー3)では1m弱のパーパットのラインを読み違い、カップに蹴られて1UPへ。さらにピンチは続き17番(パー5)ではラフを渡り歩き、グリーン左エッジから6mのパーパットを残した。対する小平は3mのバーディチャンス。「あれを外していたら、18番も獲られていたでしょうね」。勝負の分かれ目と覚悟して打ったパットを真ん中からねじ込むと、小平はバーディパットを外してパーで分け合い、勝利を引き寄せた。
今週を通して、プレー中は1億円よりも目の前の相手に勝つことだけに集中。ベスト4進出を決めても「正直、あまり執着はない」とまで口にしていたが、いざ手にして思い浮かぶのは妻・祐未さんの存在だ。「ここに来る前に、ささいなことで喧嘩して。それからずっと連絡をとってなかったけど、ヨメさんが喜んでくれるんじゃないですかね」と苦笑いで明かした。
ツアー外競技ではあるが、2014年初旬の結婚後から初めての優勝でもある。「ヨメさんが一番喜んでいると思います。これで帰って機嫌が悪かったら、どうしようもないですね(笑)」。期待と不安を胸に秘めながら、これ以上ない朗報を手土産に帰宅する。(北海道恵庭市/塚田達也)