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46歳が下部ツアーで学んだこと 丸山大輔が2打差6位

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(29日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6961yd(パー72)

ツアー3勝の丸山大輔は2015年末、賞金ランキング84位でシード権を喪失し、昨年はチャレンジツアーが主戦場となった。40代半ばにして身を投じた下部ツアーでは、見事に2勝をマークし、賞金ランキング2位でフィニッシュ。今季、レギュラーツアーへ舞い戻ったが、そこで得たものは単なる出場資格にとどまらなかったという。

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今年の「福島オープン」は連夜の雨でコース全体が軟らかい。フェアウェイにもボールが埋まり、多くの選手がショットでピンをデッドに狙う。この日、「68」で通算12アンダーの6位に浮上した丸山も11番で第2打をピンそば50cmにつけてバーディを奪うなど、攻めに攻めた。

「昔は難しいコースで、セーフティにいくほうが得意だった。フェードで安全にグリーンをとらえて…。でも最近はドローで攻めていくこともある」。自身をそう変えたのは昨年の経験。「最初は誰が誰だか分からなかったチャレンジには、320ydくらい飛ばす若手もいた。コースのセッティングがやさしく、一般営業に近いところもあるから、どんどん攻めないといけない。グリーンも軟らかいし」という。

キャディに運転を任せてコース入りしていた数年前とは違う。ツアー会場のそばで、ひとりで食事をする機会も増えた。ただ、観衆の少ない下部ツアーで思い出したこともある。「タフになったかは分からないけれど、アジアンツアーに行き出した若いころみたいな気持ちになった。甘えは許されない」と心は引き締まるばかりだった。

下積み時代を思わせる戦いの舞台だったが、必ずしもすべての試合が、牧歌的な雰囲気ではなかったという。2勝目を挙げた10月の「太平洋クラブチャレンジ」では、目の前の多くのギャラリーに驚いた。松山英樹石川遼アダム・スコット(オーストラリア)が参戦した「日本オープン」と同週に行われていたにもかかわらず、2日間競技で3000人弱が来場。「大会が無料でお弁当を配ったりして盛り上げていた。宮里聖志の組にたくさんギャラリーがついていて『アダム・スコットよりも聖志の方が人気なのか…』と思った」と笑う。

2013年「ブリヂストンオープン」以来のレギュラーツアー優勝に向け、首位に2打差。カムバックしたベテランは、アグレッシブな新しいスタイルを携えて逆転を狙う。(福島県西郷村/桂川洋一)

関連リンク

2017年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

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