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元賞金王・小田孔明が8試合ぶり予選通過 ずしりと響いたジャンボの助言

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 2日目(2日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

「超うれしい。ほんとに長かった」。不振の続く2014年の賞金王がようやく笑顔を見せた。33位からスタートした小田孔明が1イーグル4バーディ、4ボギーの「69」でプレーして、通算2アンダーの暫定8位タイに大きく浮上。今季は開幕戦「SMBCシンガポールオープン」以来8試合ぶり、国内開催試合では初めての予選通過を確定させた。

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2番(パー5)で残り260ydの第2打をピン手前15mに運ぶと、このロングパットを沈めてイーグルを奪取。中盤は「タッチが完璧じゃない」と3パットのボギーで後退したが、「初日も同じホールで3連続を奪いイメージが良かった」という11番から、この日も3連続バーディとして息を吹き返した。

今季の不振の要因はティショット。「イメージ通りの球筋が出ない。飛距離も落ちて、自分のゴルフが分からなくなった」とスランプに陥った。その様子を察してか、ツアー会長の青木功、今週出場している尾崎将司中嶋常幸の「AON」が、開幕前のプロアマ戦や練習場で声を掛けられたことも力になった。

「(練習場で)ジャンボさんに『お前はゴルフをしていない』と言われて。『ちゃんと打ってみろ』って言われたので、しっかりスイングしたら『それがゴルフだ』と言われた。考え過ぎず、1球1球大切に打てと言われているんだなと僕は解釈して…」。レジェンドらの言葉がずしりと響く。「3人が自分のことを見てくれているって、本当に幸せなこと」。

この試合を終えると、国内男子ツアーは7月6日に開幕する「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」までオープンウィークが4週間続く。「ここで予選落ちしたら嫌な感じ。絶対通りたいと思った」。今大会主催の森ビルとは昨年からサポート契約を結んでおり、スポンサー大会であることもその思いを強めた。「残り2日、充実のラウンドとなるようにかみ締めてまわりたい」。頂点に立った男の闘志はそう簡単に燃え尽きない。(茨城県笠間市/糸井順子)

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