ハワイからの長旅で体は疲れたが、心は充実？の小平智

◇国内男子◇SMBCシンガポールオープン 事前情報（17日）◇セントーサGCセラポンC（シンガポール）◇7398yd（パー71）

日曜夜にハワイを出て、台湾まで11時間半。3時間ちょっとの乗り継ぎ時間後、再び5時間弱を機中で過ごし、シンガポール到着は火曜日の午後。20時間を超す移動を経てセントーサGCにたどり着いた小平智は「体がバキバキですよ」と苦笑いを浮かべながら、練習場で大粒の汗を流した。

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前週の「ソニーオープンinハワイ」を最終日まで戦って、結果は49位タイ。同じく4日間を戦い抜いて27位タイとなった谷原秀人も、同じ経路でシンガポール入りしたが、この日コースに顔を出したのはひと回り若い小平だけだった。

そんな小平が、キャディやスタッフたちと盛り上がって話していたのは、機内で見た大ヒット映画「君の名は。」について。「3回目を見ようとしたら着いてしまった」というだけあって「鳥肌が立ちましたね。（主人公のみつはが）転んで、手の平を見たときに“すきだ”って書いてあるところとか…」と、見始めたけど5分でやめてしまったという大溝雅教キャディにはついていけない会話を延々と続けた。

「ああいう純愛ものって好きなんですよ。何回みてもキュンキュンしちゃう」と、真剣なプレー中とは一転、意外？な一面も見せた小平。「（乗り継ぎの）台湾で谷（原）さんに『面白いっすよ』って言ったら、谷さんも見て『となりのトトロ以来の傑作だ』って言っていました。自分的にも『もののけ姫』以来のヒット作。DVDを買いますね」と絶賛は止まらなかった。

恋人・古閑美保との交際も順調な様子だが、自身のロマンスについては「あんな出会いじゃないっすよ」と照れ笑いするばかりだった。（シンガポール・セントーサ／今岡涼太）