初めてディフェンディングチャンピオンとして大会を迎えるソン・ヨンハン。会見には同胞のキム・キョンテも同席した

◇国内男子◇SMBCシンガポールオープン 事前情報◇セントーサGCセラポンC（シンガポール）◇7398yd（パー71）

あれから1年。当時世界ランク1位だったジョーダン・スピースの追撃を交わしてツアー初優勝を飾ったソン・ヨンハン（韓国）が、思い出の地に戻ってきた。19日（木）の開幕を2日後に控えて公式記者会見に出席したソンは「優勝してからたくさん良いことがあった。セントーサもシンガポールもスピースも愛している」というリップサービスで、さっそく地元記者たちを微笑ませた。

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韓国で過ごしたオフは、仕事などもあって「2週間くらいしか休めなかった」という。年が明けて、タイで合宿をしたのも4日間ほど。クラブもスイングも昨年のまま、今大会に臨んでいる。

ディフェンディングチャンピオンとして迎える大会は、生まれて初めて。「いつもと同じだけど、雰囲気がちょっと違うから少しプレッシャーはありますよね」と、爽やかな笑顔にも少しだけ不安がよぎる。「でも、プレッシャーは良くないから、自分のスタイルでプレーするのが大事。集中していきます」と、このときばかりはちょっぴり顔を引き締めた。

「去年はトップ10が目標で、賞金ランキング4位になった。今年はトップ5を目指して、チャンスがあれば賞金王も目指したい」と、優しげな表情とは裏腹に目標は貪欲だ。今年で51回目を迎える大会だが、過去に連覇をしたのはアダム・スコット（2005年、06年）ただ1人。「そうなんですね、知らなかった。でも、ゴルフは自分だけでやるものではないので、ベストを尽くして結果を待ちます」と、最後はいつもの微笑で締めくくった。（シンガポール・セントーサ／今岡涼太）