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残念だけど嬉しい今季3勝目 池田勇太が3000万円リードで最終戦へ

◇国内男子◇カシオワールドオープン最終日(27日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

最終ラウンドが中止という結末に「やり切れないし、ちょっと残念」としながらも、通算13アンダーで今季3勝目を飾った池田勇太は「2位ばかりだったから、やっと3勝目ができました」と、3回の2位フィニッシュを挟んだ7試合ぶりの優勝を素直に喜んだ。

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「2位ばかりで溜まっていたものが、少しはラクになった気がする。その気持ちで来週に行けるのは、僕にとってすごく良いこと」。大詰めを迎えた賞金タイトル争いをリードする存在だけに、その価値の大きさはなおさらだ。

大会を振り返れば、3日目の最終18番(パー5)で1m強のバーディパットを決め、単独首位に抜け出したことが決定打になった。「あの時はそこまで考えていなかったけど、入れられたのは結果的に良かった。いやらしい感じのラインでしたから」。初日こそ35位と静かな滑り出しだったが、以降は「64」「67」とビッグスコアを並べて確保した単独首位の座。競技は54ホールに短縮したとはいえ、終盤に勢いを増すその強さをしっかりと見せつけた。

優勝賞金3000万円(短縮により加算賞金は75%に減額)を加えた今季賞金は1億9749万7703円に達し、ランク2位の谷原秀人との差を472万円から3076万6429円に広げた。初めての賞金タイトルへ大きなアドバンテージを得て、次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」へ向かう。

「僕も谷原さんも同じことをいつも言っているけど、賞金王は後から結果として付いてくるもの。来週も優勝できるように、優勝争いできるよう頑張るだけです」。賞金王の称号へ大きく前進した30歳。最終戦でどんな結果を得るか。(高知県芸西村/塚田達也)

■ 池田と谷原 最終戦における賞金王の条件

池田勇太
・谷原が優勝を逃す
・3人以下の2位タイ、もしくは単独3位以上に入る
谷原秀人
・優勝し、かつ池田が4人以上の2位タイ、もしくは3位タイ以下に終わる

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