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7年半連れ添ったキャディと別離 池田勇太は新たなステージへ

◇国内男子◇HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF 最終日(10日)◇石岡ゴルフ倶楽部(茨城)◇7071yd(パー71)

「今の自分があるのも、福ちゃんのおかげ。感謝の気持ちしかない」。池田勇太ソン・ヨンハン(韓国)との2日間9ホールに及ぶプレーオフを制し今季2勝目を挙げた。“福ちゃん”とは、約7年半連れ添いながら、この秋にコンビを解消した帯同キャディの福田央さんのこと。池田は8月の「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」を最後に、それぞれの道を進むことになった経緯と心境を明かした。

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ことし8月の「リオデジャネイロ五輪」代表にも選ばれ、「自分の中に、新しいものを探したくなった」という池田は、9月の「ANAオープン」開幕前にはハウスキャディを採用した理由を「新鮮な感覚を取り戻したいから」と説明していた。次なるステージに向けて新しい自分を作っていきたい思いを、福田キャディに伝えたという。

今大会の優勝を除いた14勝はすべて福田キャディとつかんだもの。「7年半、一緒に戦って、助けられ、自分がここまで成長できたと思っている」と胸は惜別への思いでいっぱいだ。「福ちゃんは『勇太以外のキャディをするつもりはない。(勇太が)必要としないなら僕はゴルフ界を退くよ』と。気持ちをなんとか汲み取ってくれた。申し訳ない気持ちもあるけど、福ちゃんには本当に感謝しきりです」。

今週は、プロキャディの坂井恵さんをスポットで起用した。過去には薗田峻輔、近藤共弘、増田伸洋らの帯同キャディを務めたキャディ歴16年のベテラン。池田のバッグを試合で担ぐのは初めてで、前週の「トップ杯東海クラシック」開幕前に決まったという。「キャディのメグ(坂井キャディ)が、打ったあとに一言、一言アドバイスをくれて、気持ちを切らさずにできた」と、初タッグでの優勝で喜びを分かち合った。

坂井キャディは「(81ホールと)長い試合だったので、気持ちをつなげるのが難しかった。息を抜く時間も多かったことから、(スイッチの)入る瞬間を作ってあげられるように声をかけることにした。『疲れてるけど、ここは頑張っていこう』とか・・・そんな言葉を掛けていたと思います」という。池田は次週からは再びハウスキャディを起用して、残りのシーズンを戦う予定。目指す新しい自分へ、キャディ選びも進行中だ。(茨城県小美玉市/糸井順子)

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