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片岡大育が実力者抑えてツアー2勝目 紺色シャツに込めた雪辱の思い

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 最終日(2日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7315yd(パー72)

実力者ぞろいのリーダーボードの頂点に片岡大育が立った。首位に2打差の3位から出ると、6バーディ「66」をマークして通算16アンダー。同じ最終組でプレーした池田勇太を1打差、谷原秀人を2打差で振り切り、昨年の「関西オープン」以来となるツアー通算2勝目を飾った。

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最終18番。トップで並んでいた池田がパーオンを逃しても、片岡は積極性を失わなかった。フェアウェイから残り179ydの第2打。6Iでのショットは池に近い右サイドのピンへ向かって飛んだ。「あっさり左サイドに外していては情けない。勇太さんはパーを取ってくる」。ハザードをなんとかかわし、ボールはカップから4mにピタリ。アプローチ、パットに失敗してボギーとした池田を横目に、パーを拾って決着をつけた。

9月に入り、前週まで3試合連続でトップ10入りと、待望の2勝目へ好調を維持して迎えた今大会。愛知県では返さなければいけない借りもあった。5月の「中日クラウンズ」。単独首位で迎えた最終日、2打のリードを持って迎えた17番(パー3)で痛恨のダブルボギーを叩き、プレーオフで昨年の賞金王キム・キョンテ(韓国)に敗れて涙した。

この朝、片岡がまとったのはネイビーのシャツ。水色、白と迷ったが、5カ月前のあの日、キムが着ていた色を選んだ。「キョンテは静かにクラウンズでプレーしていた。(自分も)静かな気持ちで行ってみよう」。競う相手はツアー14勝の池田、13勝の谷原。実績で劣っても心は穏やかさを保った。出だし1番で“OKバーディ”としても、6番から3連続バーディを決めても、動じることなく最後まで勝負どころを見極めてゴールテープを切った。

プロ転向直後にアジアンツアーで武者修行した27歳は、昨年末には欧州ツアーの予選会に失敗したが、海外への挑戦欲は高まるばかり。「アメリカにも、ヨーロッパにも行きたい」。この秋に入って飲酒を控え、体調管理に目覚めたのも危機感と向上心から。8月に訪れた、よさこい祭りで、4人で2升半の日本酒を飲み干していたのが今では嘘のようだ。

「このまま勝てないのかと思ったこともあった。ホッとしています」。敗れた「中日クラウンズ」の舞台、名古屋ゴルフ倶楽部和合コースは、今大会の会場からわずか9kmの距離にある。5カ月前の屈辱も、きょうの喜びの涙を流すための糧だった。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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