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下部ツアー初Vから1カ月で3勝 シンデレラ時松が月収1億円超え

22歳のシンデレラストーリーはどこまで続くのか。国内男子のツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」最終日。大会初出場の時松隆光が準決勝で小田孔明を、決勝戦では小田龍一を破り出場32人の頂点に立った。プロ5年目の22歳が国内では破格の優勝賞金1億円を手にし、「嬉しいです。賞金はとりあえず移動費かなあと。今後はアジアの試合も視野に入れていきたいです」と喜びに浸った。

「今後のゴルフにおいても、記憶に残る7月になると思います」。始まりは7月上旬の下部チャレンジツアー「ジャパンクリエイトチャレンジin 福岡雷山」(優勝賞金180万円)だった。「プレーオフで勝ったということもあり、変に自信がついた」と、それまで苦手にしていたメンタルコントロールに一筋の光明を見た。

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この優勝で出場資格を得た前週のレギュラーツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で、今度はツアー初優勝(優勝賞金1000万円)を飾るサプライズ。首位で迎えた決勝ラウンドでその座を譲ることなくゴールテープを切り、「3日目、4日目と最終組を回って、自分の精神コントロールができていると実感できた」と、段階を踏みながら自らの成長を実感していった。

そして、前週の優勝が認められた形で出場オファーが舞い込み、最後の32人目の選手に滑り込んだ今週のマッチプレー戦。「マッチプレーは心理戦の勝負。今週も、その(前週の)気持ちだった」。パットの調子もいい。あとは、どれだけ感情の起伏を抑えられるか。「ダメだ、って諦めることがなかった」と、キャリアでは自身を遥かに上回る大先輩たちに次々と黒星をつけていく。1回戦は前年優勝の武藤俊憲。2回戦からは藤田寛之谷口徹小田孔明と、3マッチ連続となった歴代賞金王たちを破り、“末席”からの下剋上は勢いを増した。

決勝戦も苦しい戦いになった。前半9ホールを終えた時点で5アップの大量リードを奪ったが、後半は一転して小田龍一が主導権を握り、16ホール終了でついにオールスクエアまで戻された。「大きかった」と振り返るのは17番(パー5)。相手がラフを渡り歩きパーオンを逃す一方、時松は右ラフから65ydの3打目をピン奥20センチにピタリ。カップをかすめる1打で再び1アップリードした。

最終18番では、先に打った小田がパーパットを沈めた後の2mウィニングパットを慎重に読んだ。外せば19ホール目に持ち込まれる。優勝賞金1億円への意識も「確かにあった」と認めるが、何よりも勝ちたかった。「どげんかして入れないといかん」。カップの真ん中からこれを沈め、安堵と喜びが入り混じった表情でボールを拾い上げた。

せっかくの好調だが、国内ツアーは1カ月のオープンウィーク期間に入っている。次戦は8月「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」を予定。夢心地の1カ月を経て、出身の福岡でシンデレラストーリーの続きを再開する。(北海道恵庭市/塚田達也)

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2016年 ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯



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