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2位発進の額賀と近藤 パワーヒッターが抱く葛藤と執着

総距離7471ydとツアー屈指の長さを誇る富士桜CCで、2人のパワーヒッターが上位に名前を載せた。国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」初日。額賀辰徳近藤龍一がともに4バーディ、1ボギー「68」(パー71)とし、首位と4打差の3アンダー2位タイの好スタートを切った。

近藤は2008年プロ転向の29歳。今季はツアー出場権を持たないが、月曜日の予選会を2位で通過して今大会初出場を決めた。

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「振れば300ydは出ていた」と全力を注いでいたドローの球筋は、最近になりスコアメイクを優先させてフェードにチェンジ。きっかけとなったのは、師事する水巻善典から1カ月ほど前に受けた忠告だった。『金を稼ぐならフェードが打てないとダメだぞ』。近藤は、「まだまだ飛ばしたい気持ちもあった」という葛藤と戦いながらも、成績が伴わない現状から抜け出すために師匠の言葉を受け入れた。

飛距離は280ydほどに落ちたというが、「フェードにしてからスコアがまとまるようになった。流石ですね」と師匠に感謝。次週に控えるセカンドQTに照準を定めつつ、今週でトップ10に入り次戦「ANAオープン」(9月17日~)の出場資格をつかむことを目下の目標に置く。

一方の額賀も、初シードを獲った2009年と翌10年、12年にドライビングディスタンス1位を記録し、多くのプロ仲間が舌を巻くツアーでも指折りのパワーヒッターだ。「ショットが良かった。ドライバーがバチンと行くと、(2打目が)短いクラブで打てる。みんな(距離が)長いと言っているけど、自分は楽にプレーできている」と、飛距離のアドバンテージを好スコアにつなげた。

会心の1打に挙げたのは、1Wで打った後半14番パー4(425yd)のティショット。「ピンまで残り85yd」という、推定飛距離は約340yd。このオフは足腰の強化も重ね、「飛距離が伸びたし、体はまだまだ進化すると思う」と胸を張った。

額賀は09年を最後にシードから遠のき、長くレギュラーツアーに定着できないまま今に至る。ドライビングディスタンスの秀でた数字とは対照的に、40%前後と低迷するフェアウェイキープ率もその要因の1つだろう。今年3月に31歳になり、年齢的にも中堅に差しかかった。一時はプレースタイルの転換が頭をよぎりながらも、それでも今の額賀には、スコアを求めるために飛距離を犠牲にする選択肢はないという。

「プロになってからそういう声をたくさんもらったけど、自分を小さなステージに乗せることになってしまう。気持ちも下がってしまうし、もったいないと感じる」。淀みなく出した言葉に、ツアー随一の飛距離への誇りをのぞかせた。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

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