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16年目の矢野東 気づいた“集中力”の大切さ

連日のバーディ合戦となった国内男子ツアー「ミュゼプラチナムオープン」2日目。38位から出たプロ16年目の矢野東が7バーディ、ノーボギー「64」でプレーし、首位と4打差の6位にジャンプアップ。後半インに4バーディを奪うチャージで、決勝ラウンドを前に首位争いに加わった。

矢野が繰り返し強調したのは「先週から課題にしている」という“集中力”だ。「今日は良く集中してできた。目の前にあるショットを打っていて、気がついたらバーディが7個だった」。

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話は、首位タイで最終日を迎えた2週間前の「ISPSハンダグローバルカップ」に遡る。7年ぶりの優勝に向けた勝負のラウンドで「73」と崩れ、優勝スコアに5打届かない16位で終戦。「優勝とか、最低でも2位でシードを決めたいとか。余分な考えがたくさんあって、自ずとショットとパットが乱れていった」。ホールアウト後は、プレーに集中できなかった後悔ばかりが心を占めた。

「あの試合で、集中してゴルフをすることの大切さを学べた」との反省を早くも生かし、再び首位争いの場へと戻ってきた矢野。「技術とフィジカルはこれまでやってきた。今は心・技・体の心を重点的に取り組んでいきたい」。昨季のシード落ちから復活を期す今シーズン。その足場は少しずつ、そして着実に固まりつつある。(兵庫県三木市/塚田達也)

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