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「おれの資格はどこへ?」松山英樹が抱いたJGTOへの困惑

<子供たちへの思い>

同学年の石川に始まった松山世代の近年の活躍は眩しいほどに輝かしい。しかし、8月に長野・軽井沢で行われた「世界アマチュアゴルフチーム選手権」の結果(男子29位、女子8位)を見ても、2人よりも若い世代、10代の若年層への強い連鎖にまでは至っていないのが現状だ。

「やっぱり…まずは(日米の)環境の違いでしょうね。日本人の男の子をアメリカで小学校1年生から育てればアメリカンスタイルになるでしょうけど」

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「あとは日本での練習場の値段を安くしてあげられるといいんだけど…。東京でも、どこでも。やっぱりゴルフは今でも、親が苦労してしまうんですよ。練習場では例えば1球1円とかね。それくらいなら好きに練習できるかもしれない。あるいは、タダで打たせるから、球拾いをさせたりね。球拾いは大変?そのくらいやってもいいと思うんだ。毎日暗く、遅くなってしまっても」

普段の少々ぶっきらぼうな表情や物言いも目立つ反面、松山は大の子供好きである。コースでのサインも当然ながら小さな子が優先。

「励みになるのは子供の声援。自分も子供の頃にテレビを見て、実際にプロに会って、大きくなった。いま、そういう(目で見てくれる)子たちがいるというのはすごく嬉しい」

6歳の時、故郷愛媛県のゴルフ場で青木功と対面したエピソードは既に多くの人が知るところ。

「青木さんはもちろんだけど、色々ありますよ。中嶋常幸さんにも7歳の頃に会ったことがある。2000年、大阪でダンロップのプロアマ大会に父(幹男さん)が出ていて、付いて行ったら、中嶋さんがいた。今でも覚えている。練習場の一番左端の打席だった。50ydくらいのロブショットを3連発して、3球とも同じところに落ちて、“ひいた”。霧がすごくて軌道は分からなかったけれど、同じ打ち方で、同じように霧の中にボールが消えて、まったく同じところに落ちた。『すっげえ…』って、ひいた(笑)」

「だから子供は大事にしたいなって思う。子供の記憶って、すごく残るんですよ」

日本のゴルフ界を牽引したレジェンドたちに憧れ、夢を見た少年時代。その時と同じように、いまは松山英樹に自分の将来を重ねる子供たちがどれほどいることか。おそらく彼はまだ、それに十分に気づいていない。(取材・構成/桂川洋一)

※インタビュー第2回は27日に公開。ザ・メモリアル優勝への自己評価、相次いだルールトラブル、PGAトッププレーヤーの実像について語ります。

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