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昨年まで賞金“0円” プロ11年目の近藤啓介が首位タイ発進

国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」初日を終えて、混戦模様のリーダーボードに無名の35歳が飛び込んできた。近藤啓介が6バーディ、1ボギー「67」をマーク。5アンダー首位タイと絶好のスタートを切った。

「今日はパットが全て、というくらい入った」と、26打に抑えたパットが光ってのチャージ。「自分でもビックリです」という言葉が口をつくのも無理はない。昨年までのキャリアは皆無に等しく、地元愛知開催の2009年「中日クラウンズ」のプロデビュー戦から昨年まで、レギュラーツアー出場は僅か5試合。そのいずれも予選落ちを喫し、下部ツアーを除いた獲得賞金額は0円が続いた。しかし、昨年末のファイナルQTを5位通過してからキャリアが好転。今年4月の「つるやオープン」で初賞金(67位/24万9千円)をゲットすると、その後も2試合で決勝ラウンドに進んでいる。

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中学から高校まではバスケットボールと卓球に情熱を注いだ。ゴルフへ気持ちを傾けたのは「オヤジとゴルフをしたのがきっかけ」という18歳のとき。「そのころからゴルフをやりたいと思った」と、ほぼ初心者のまま愛知大学ゴルフ部の門を叩いた。「ほぼ毎日」と昼夜なく練習に励み、1ヶ月後にはハーフ40まで上達。25歳でプロへと転向し、所属コース(南山CC)で働きながら、今年でプロ11年目のシーズンを迎えた。

今年からは両親の勧めもありメンタルトレーナーとの会話もスタート。「コースと仲良くなりなさい、いつもコースに感謝をしながらラウンドしなさい、と言われています。いつかお返しがくるから、と」。スタート前には目をつぶり、「今日もお願いします」と心に念じてスタートを切る。今季は着々と浮上の兆しを見せているが、“お返し”が届く日も近い?(茨城県笠間市/塚田達也)

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2014年 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills



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