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“国内2連勝”へ宮里優作が1打差に浮上 賞金王へ「大穴」と意欲

日本男子ツアーの2014年国内初戦「東建ホームメイトカップ」は19日(土)、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で第3ラウンドを行い、昨年の最終戦で悲願のツアー初勝利を挙げた宮里優作が4バーディ、1ボギーの「68」をマークして通算8アンダー。単独首位の丸山大輔に1打差の2位タイに浮上した。

長く眠りについていた獅子が、本格的にお目覚めの様子だ。初日は55位と静かなスタートを切った宮里は、2日目に「66」で11位に浮上。そしてこの日は最終組の1時間前のティオフ直後から、淡々とスコアを伸ばし逆転圏内につけた。

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ムービングデーの最大の敵は上空を旋回した瞬間最大風速10メートル以上の強風。過酷な状況にも「今日は逆に楽しみだった。自分はどういうゴルフができるだろうかと」と前向きだった。3番(パー3)のチップインバーディで良い流れを作ると、中盤に会心のショットが飛び出した。

アゲンストに吹く風が一層強烈になる高台の7番パー4。残り154ヤードの第2打で、握ったのは6番アイアン。無風なら9番でもおかしくない距離で、グリーン奥からの下り傾斜も利用してピンそば10センチにピタリとつけてバーディを奪った。

「沖縄の風とこっちは少し違うんです。僕は中学生の時に沖縄から大阪(大阪桐蔭高)に出て、それからずっとハイボールで攻める選手になっていた」。期待されたプロ入り後も、風の中でのプレーを得意としていたわけではない。

普段よりもボールを右サイドに置いてアドレスし、ロフトを立て、フォローを長く出して、体の前でさばく。「あれが、できなかった」。だからこのオフは穏やかな空に強風を思い描き、ただひたすらに中低弾道のショット練習を重ねてきた。その成果と言ってよかった。

賞金王候補が乱立する今季、呪縛から解き放たれた33歳への期待は大きい。「大穴です」と笑う宮里本人はこの日、その賞金王の座に複数回ついた谷口徹片山晋呉と同組でプレー。ホールアウト直後にかけられた谷口の「うまいなあ」という言葉が、誇らしかった。

「ただ上手くなりたい。その一心でやっている」。早めの2勝目が肝心なことはもちろん知っている。「(優勝を)意識してやっていくことが、上を見るためには必要」。大穴から、レースの本命馬へ。勝利への意欲をむき出しに最終日を戦う。(三重県桑名市/桂川洋一)

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2014年 東建ホームメイトカップ

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