痛めた左足を見つめ「情けない」とつぶやく小林正則

国内メジャー「日本オープンゴルフ選手権競技」で、2位に3打差をつけて優勝を果たした小林正則。しかし今週、自身初の2週連続優勝を狙った「ブリヂストンオープン」を、左足親指切創のため急遽欠場することになった。

日曜日が降雨のためサスペンデッドになり、21年ぶりの月曜決戦を制した小林は、翌火曜日を休養に充てた。ところが同日、自宅で宅配便を受け取りに玄関に向かった際、敷居に左足をぶつけ切り傷を負ってしまった。

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「痛みはそうでもない。でも全治までは一週間ぐらいかな。先週で運を使い過ぎちゃいました。情けないですよね・・・」。左足の指全体を包帯で巻いた状態で、靴はかかとまでは入れられず、引きずるように歩きながらコースに現れた小林は、がっくりと肩を落とした。

「千葉ということでも試合に出られないのは残念ですね。実家のほうからも地元の人が見に来てくれるって言っていたので・・・。本当に申し訳ない」。開催コースの袖ヶ浦CC袖ヶ浦コースは地元。メジャーチャンピオンのプレーを楽しみにしていたファンには残念な結果となった。

大会本部に向かう足取りも、左足をひきずり痛々しい小林だが「なにやってるのよ。浮かれすぎじゃない」などと他の選手から声をかけられるたびに、頭を下げて照れ笑い。「来週もやばいかもしれないですね。まあ、俺らしいでしょ」と、笑いを取るが、コースを引き上げる後ろ姿はさすがに寂しそうだった。（千葉県千葉市／本橋英治）