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18歳の稲森佑貴 早期プロ転向のきっかけは

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開幕した国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で、18歳の新鋭が5アンダーの首位タイスタートを切った。鹿児島県出身の稲森佑貴は、これがキャリアで3試合目のレギュラートーナメント。最高の滑り出しだ。

インスタートの初日は、序盤からショット、パットともに好調。出だし10番で残り200ヤードの第2打をピンそば2メートルにつけてバーディ発進を決めると、その後も着々とスコアを伸ばした。ドライバーの平均飛距離は280ヤード程度ながら、得意のショートゲームが冴えて6バーディ、1ボギーの「67」。先月、同コースで開催されたチャレンジツアーでは2位フィニッシュしており「風を読むことができた」と経験も活かすことができた。

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高校2年生の時に早期プロ転向。理由は「石川遼選手だった」と言う。

日本プロゴルフ協会(PGA)は石川が15歳でツアー優勝を遂げた2007年に、プロテストの受験年齢資格を18歳から16歳に引き下げた。小学生時代からプロの夢を抱いていた稲森は「アマチュアは、名誉は貰えるけれど、やっぱり早くプロになって、上を目指したいと思った」と、いち早くその制度変更に飛びつき、グランドスラム達成という将来の壮大な夢への一歩を踏み出した。

現在の主戦場は依然としてチャレンジツアーだが、7月の「HEIWA・PGM Challenge II」では、最終日最終ホールでダブルボギーを叩き、首位タイから転げ落ちる、苦い経験もした。「悔しかったですね…ただの凡ミスをして、池に入れた。帰ってからショットをすごく練習しました」。いまはどんな経験も、将来への貴重な糧だ。

トップタイから迎える2日目も、気持ちに大きな浮つきは無い。「新しい1ホールと考えて、普通に回りたいと思う。(コンディションの難しいと言われる)午後からのスタートだけれど、一球、一球、真剣にやっていきたいです」と、誠実にコースに向き合っていく。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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