日本ツアーに初出場する中国の天才アマ。その実力やいかに？

国内男子ツアーの「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は29日（木）、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開幕。4月の海外メジャー「マスターズ」において、史上最年少でローアマチュアに輝いた中国の14歳、グァン・ティンランが主催者推薦で出場する。

グァンにとっては、今回が初の訪日。開幕前日の28日（水）はプロアマ戦のメンバーには入らず、パッティンググリーンでの練習が中心となったが「たくさんの方に歓迎していただいています。明日はベストなコンディションで臨めると思います」と、初々しい笑顔で話した。

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マスターズで世界中に名を知らしめた後は、「チューリッヒクラシック」で決勝ラウンドに進んだものの、その後の米ツアーは3試合で予選落ちを喫した。とはいえ「予選を通過することだけが大切なことではありません。たくさんのことを経験するために、ベストを尽くしてきました。PGAツアーを知ることができたし、意味のある旅だったと思います」と動じる様子はない。現在は拠点であるカリフォルニアでゴルフとともに、勉学にも精を出す忙しい毎日を送っている。

昨秋の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で、松山英樹の3連覇の夢を打ち砕き、大きなステップを踏んだグァン。その松山の今季プロ転向後の活躍については尊敬のまなざしも送る。「才能がある上に、努力を怠らない人です。ゲームを作るということに関しては、本当に素晴らしいレベルにある。もちろん彼のようになりたいし、その先に行きたいという思いもあります」

「彼が今週いないのは残念ですが、それでもこの大会は素晴らしいものになるはず。とことん楽しみたい」と意気込んだ。（福岡県糸島市／桂川洋一）