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素顔のツアープレーヤーたち <中嶋常幸選手>

2003/01/09 09:00

“48歳のルーキー”は言います。
「夢はマスターズ!選手として、もう一度、あの舞台に立ちたいんだ…」
みごと復活をとげて、ますます、夢が膨らみ続ける中嶋常幸

昨年は、5月のダイヤモンドカップで7年ぶりのVを果たしただけでなく、11月の三井住友VISA太平洋マスターズでは、年間2勝目。
健在ぶりをいっそう高らかにアピールしたものでしたが、実はその影には、こんな事実があったのです。

昨年、10月ごろのことです。
妹で、女子プロゴルファーの恵利華さんが、子宮ガンにおかされていることが、発覚。きゅうきょ手術が必要と診断され、VISAの初日が、まさにその日だったのです。

試合中も、(こんな大事なときに、俺はゴルフをしていて…。いったい何をやっているんだろう…)と、何度も何度も自問自答した、と中嶋はいいます。

(もうこんなことはやめて、妹の元に駆けつけようか…)
(しかし、俺が行ったところで、何の役にたつ?)
(でも、そばについていてやるだけでも…)

迷いつつ、無理してプレーを続けていたために、「途中から、気持ちが悪くなってきちゃってね…」と、中嶋は振り返ります。

「でもね、やっぱり俺はアニキとしてゴルフで彼女にエールを送ってやることしか、できないじゃないか、と。そう思ったら、とたんに腹が座ってね。もう、つまんないこと考えるのはやめて、とにかくプレーに専念して、たくさんバーディ取って、それを彼女へのメッセージにしよう、って決めたんだ。
VISAの4日間、『中嶋さんの様子がいつもと違ってた。最後まで、とても落ち着いていた』というお褒めの言葉を、たくさんの人からもらったけれど、それも、妹のことがあったせいかもしれないね…」

見事、勝って病院に駆けつけた中嶋は、無事、手術を終えた恵利華さんに、そっと、ウィニングボールを差し出しました。

そんな中嶋に、恵利華さんはポツリ、
「お兄さんの優勝が、元気になれる何よりの薬。ほんとうにありがとう……」
とつぶやき、静かに泣いていたそうです。

「…2003年シーズン、ファンのみなさんにはますます進化した“中嶋”をお見せしたい」と、豊富を話すトミー。新しい年もまた、ジャパンゴルフツアーを、大きな感動の渦に、巻き込んでくれそうな予感です。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。

記事提供元: JGTO


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