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ミスターとの“再会”を狙う鈴木亨が3位浮上

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」2日目。3アンダーの8位タイから出た鈴木亨が6バーディ、1ボギーの「67」をマークして通算8アンダーとし、首位の今野康晴、イ・キョンフン(韓国)に2打差の3位タイに浮上した。

第2ラウンドをインコースから開始した鈴木は、14番でバーディを先行させると、16番で8メートルが決まり2つ目。その後も「バーディが先に来てくれて、すっと一日を終わらせることができました」と順調にスコアを伸ばした。ホストプロとして臨んだ2週前の「~全英への道~ミズノオープン」では初日10位タイと好発進しながら、2日目に失速しギリギリで予選を通過。「何やってんだろうな、俺は」と唇を噛み締めたが、新たな気持ちで再び上位戦線に顔を出した。

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憧れの人と対面できる大きなチャンスだ。同大会はホスト役である長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が最終日に会場を訪れ、表彰式に列席するのが恒例イベント。46歳の鈴木にとっても、長嶋氏はもちろん少年時代からのスーパースター。さらに過去に一度対面した経験を持つという、とっておきのエピソードもある。

父・基之さんは学生時代、立教大学の野球部に所属。長嶋氏の1学年下でプレーしていた。基之さんはその後、野球の道をあきらめたが、鈴木が高校生の頃に家族旅行でハワイを訪れた際、偶然ミスターと遭遇。すると国民的スターとあいさつを交わす父を見て「うちの親父、スゴイな!」。心を揺さぶられたのは言うまでもない。その姿はいまも目に焼きついている。

だからこそ「ぜひお話したいと思う」と並々ならぬ意欲を見せる。プロ23年目のベテランは「疲れが簡単に取れなくなっているのは事実」と、今週はツアーに帯同するトレーナーから大会開幕前の練習を、普段の半分以下、1日100球程度に制限することを提案され、忠実に実行。体の衰えは否定できないが、困難に立ち向かうハートはまだまだ熱い。2009年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来となる通算9勝目の先には、大きな、大きなご褒美が待っている。(北海道千歳市/桂川洋一)

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2012年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント



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