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【GDOEYE】復活を誓う矢野東が暫定2位タイに

雨上がりの芝の上を、颯爽と歩く矢野東 雨上がりの芝の上を、颯爽と歩く矢野東

「ありますね、何か」。ナイスラウンドの終わりを好プレーで締めくくった男の口は滑らかだった。

兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで行われている国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」は3日目、降雨によるコースコンディション不良の影響で5時間32分に及ぶ一時中断があり日没サスペンデッドに。通算14アンダーとした近藤共弘が暫定で単独首位を守る中、復活を期す矢野東が「66」をマークし3打差の暫定2位に浮上した。

17番までに6バーディ、1ボギーと5つスコアを伸ばして最終18番を迎えた矢野。ティショットを左サイドへ打ち出すと、ボールはラフに止まった。しかしこの第2打、残り165ヤードは両足がフェアウェイバンカーの中といった「最悪」の状況。それでも8番アイアンでドローをかけて低く打ち出すと、グリーンの右からバンカーの脇をすり抜けて、グリーン上へと転がった。これを2パットで沈めてナイスパー。運も味方にした上がりホールの一打に、自信も深まった。

賞金ランキング2位に上り詰めた2008年。しかしその後2シーズン、ファンの期待を裏切ったことは本人が一番分かっている。だからこそこのオフは内藤雄士コーチとともに「一からやり直し。もう一度グリップ、スタンスから始めた」と“再生”を目指してきた。「それでもこんなに早く効果が出るとは思わなかった」と確かな手応えを感じている。

この日の途中、リーダーズボードは一時的に近藤、矢野、星野英正の3選手が上位に並んだ。日大出身の矢野、専大・近藤、そして東北福祉大・星野。1977年生まれの3人は大学時代にしのぎを削り、鳴り物入りでプロの世界に飛び込んだ次代を担う世代だった。

ところが現在、日本男子ゴルフ界の新しい時代の中心となったのは、さらに若い石川遼池田勇太の世代。悔しさだってあるはずだ。けれど矢野は「強いものが勝つ。精度が高くて、精神的に強い選手が勝つんです。それはしょうがない」と言う。

3人とも2008年シーズンを最後に勝利が無い。そして昨季までの2年間は故障などもあって苦しみ、復活を誓う今季への思いは並々ならない。近藤は「もちろん同世代というのは刺激にはなる」と言った。だが「そんな余裕は無いかな」という言葉の方が、率直な気持ちで、現状を打破しようと必死にもがいている彼らの姿が表現されているように思える。

30代前半、脂ののった世代の活躍はツアーをもっと盛り上げてくれるはず。「行きます、これから」。矢野らしい?この日の締めくくりのキザなコメントを、素直に、信じたい。(編集部・桂川洋一)


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