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「3つ“保険”をかけた」絶品アプローチ 桂川有人は欧州経由で米挑戦へ

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日(28日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆8020人)

単独首位で迎えた後半13番(パー3)、フェードヒッターの桂川有人にとっては少し嫌な左ピンだった。「ドローを打ちたいな…」。そんな迷いがボールに乗り移ったのか、グリーン左ラフに落とすミスショットになった。

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単独首位に立っているとはいえ、差はわずか。勝負どころで瞬時に頭をフル回転させた。グリーン手前のフェアウェイはピンに向かう傾斜になっており、そこに落として“足”を使う寄せもアリだったという。「でも、ラフからだったので。再現性はたぶんそんなに出ない」と却下した。

実際に選んだのは球を上げるアプローチ。「3つくらい“保険”がかかっているんです」と明かす。成功すれば文句なし。キャリーが短くても手前の傾斜で転がってくれるし、大きくても最低限パーパットは打てる。ピタリと寄せてピンチを切り抜け、続く14番からの3連続バーディでガッツポーズを連発。ホストプロとして「今年、一番勝ちたかった試合のひとつ」で優勝を決定づけた。

この一週間は目澤秀憲コーチがフル帯同。「あの(13番の)打ち方も、朝にたまたまチェックしてもらって教わったのをやった感じ。朝の練習がなかったら、もしかしたら…というのは考えますね」と笑ったように、ショートゲームの強化こそタッグを依頼した理由のひとつでもある。ただ、それを最もしびれる場面で選択し、実践したのは桂川本人のセンスにほかならない。詰め込んだ知識と技術に感性がかみ合った“ウィニングショット”だったと胸を張る。

米下部コーンフェリーツアーへの挑戦を経て、日本から再び海外を目指すと決めたシーズン。DPワールドツアー(欧州ツアー)の2年シードを獲得し、年間ポイントレースでもいきなり500ptを獲得して25位に食い込む構図となる。有資格者を除く上位10人に入れば、PGAツアーへの道も開ける。

次週「ボルボ中国オープン」はビザの手配も間に合わず出場を見送るが、チーム編成など海外転戦の準備を急ピッチで進めるつもりだ。「最高ですね」と笑う、まさにうれしい悲鳴。「もう1勝して、いい成績を残してPGAツアーに上がれるように頑張りたい」と夢舞台を見据えた。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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