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早大生・中野麟太朗がアマ最少タイ「61」 掲げる三大目標とは

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(28日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)◇曇り(観衆1376人)

最終9番、残り120ydのセカンドはアマチュアの中野麟太朗(早大)にとっては50度のウェッジでピッタリの距離。ただ、左下がりのきついライだった。

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「キャディさんとも『右にちょっと逃げるか…』みたいになったんですけど、たぶんできると思って。真っすぐ狙ったら、できました」。ピンそばにピタリとついたが、残ったのはこの日一度も決められていなかったフックライン。「きょう苦手にしていたことを挽回したい、と。気持ちで入れました」と上がり5連続バーディとなる1mをねじ込んだ。

前半14番で決めた今季国内男子ツアーのイーグル第1号から、怒とうの8バーディ。2022年「パナソニックオープン」第3ラウンドの蝉川泰果(パー72の11アンダー)と並ぶ、アマチュア選手のツアー最少ストローク「61」をたたき出した。

「終わった後は驚きなんですけど、回っている最中は楽しいだけでした。何でもできそうな感じでした」と目を丸くしつつ、前年の第2ラウンドで細野勇策が出したトーナメントコース記録にも並んだことは分かっていた。大会前、本人に「どうやって出したんですか?」と質問。「オレも分かんない。リンタロウも出せるよ」と軽く言われていた。「狙ったわけでは、全くないです」と笑う。

2月は昨年に続いてニュージーランドへ。短期のゴルフ留学を支援している「ゴルフィングワールド」を頼り、午前に英会話学校、午後は日の長いニュージーランドで8時近くまで練習する生活を4週間続けた。アジアンツアー「ニュージーランドオープン」にも出場し、そこから直接オーストラリアで行われたナショナルチームの合宿に向かった。

ゴルフに集中できる環境に加え、“文武両道”を貫く上で大変な大学の課題も、春休み期間中で問題ナシ。課題のショット力を磨くため、試合の状況を想定してメンタルに負荷をかけながら打つ練習を繰り返した。この日はロングアイアンを握ったパー3でもバーディを奪うなど、「いや、もう絶対(今週に)つながっていると思います。こうやって結果が出て、やっぱり良かったなっていうのをかみしめられます」とうなずく。

昨年「日本アマ」を制した20歳は、3つの目標を立てている。10月「アジアパシフィックアマチュア選手権」(静岡・太平洋C御殿場コース)で優勝すること、ことしに限らず日本のレギュラーツアーでアマとして勝つこと、団体戦でチームを日本一に導くことの3つだ。

「2つ目が、いますごく近くにある。今回(チャンスが)来るんだっていうので、ビックリしています」と言ったが、絶好のスタートで狙わない手はない。「いろんなプレッシャーがあると思いますけど、(順位を気にせず)次の一打、次の一打と考えながら頑張りたい」。スター候補生がプロの開幕戦を中心で盛り上げる。(三重県桑名市/亀山泰宏)

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