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伸ばし合い制したショーン・ノリス「目頭が熱くなった」

◇国内男子◇ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント 最終日(23日)◇取手国際GC(茨城県)◇6804yd(パー70)

最終日にツアー最少ストローク記録に並ぶ「58」が出るなどスコアの伸ばし合いとなった今大会。通算14アンダー6位から出たショーン・ノリス(南アフリカ)が通算21アンダーまで伸ばし、大槻智春スコット・ビンセント(ジンバブエ)とのプレーオフを制してツアー通算5勝目を飾った。

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トップを5打追いかけて出だしの1番から3mのバーディパットを決めて幸先よくスタート。「今週はショットもパットも良かった」。続く2番のパー3では7Iで打った球を2m弱につけて2つ目のバーディ。3番も2m弱につけて3連続と、長尺パターを武器にじわじわと差をつめた。「今日はスコアが出る戦いになると思っていた。6アンダーを目指していた」

2020年はコロナ禍の影響でツアーには1試合も出場できなかった。「家族との時間を過ごすことができた。ある意味、忙しかったですね」と満喫したが、悲しいこともあった。今年2月に「ゴルフの面でも支えてくれた」親友が亡くなったという。さらに、今週はいつもなら隣でキャディを務める弟のカイルさんも不在。そんな思いが重なって優勝が決まると思わず「目頭が熱くなった」とノリス。

72ホールは電動カートを使ってセルフプレーで臨んだが、プレーオフは同じく大会に出場していたラヒル・ガンジー(インド)のキャディにバッグを担いでもらった。「ガンジー選手とも仲は良くて、お願いしたら承諾してくれた」。コロナ禍が明けてからになりそうだが、お礼に「ディナーくらいはおごるつもりです」と笑った。

2019年シーズンは今平周吾と賞金王を争ったが及ばず、悔しい幕切れだった。「去年の試合がなかったことを考えると、(賞金王争いは)とてもビハインドになるけど、ただなんとかその差を縮めるプレーをしてきた」。シーズン終了までまだまだ試合はある。「あと2勝を目標にしていきたい」と次なる勝負に目を向けた。(茨城県つくばみらい市/石井操)

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