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日本とアジアの掛け持ち計画 関藤直熙/いまどうしてる?

電話口から聞こえる関藤直熙の声は、意外なほどに明るかった。「あす、県内のプロゴルファーが集まる試合があるので、その練習ラウンドに行っていました!」と教えてくれたのは8日のこと。先週まで、広島県内の新型コロナウイルス感染者は20人ほどに抑えられており、比較的自由にラウンドできる状況だった。だが、感染拡大の余波は中国地方にまで及び始め、10日にはついに県から週末の外出自粛要請が発令された。

9日に行われた試合は、カート乗車禁止、アテストなし(スコアはナビ入力)、受付、精算、トイレ以外はクラブハウスの立ち入り禁止(クラブハウス入場時はマスク着用)、18ホールのスループレーという方式。選手たちは1カ月前から試合当日までに37.5度以上の発熱や体調不良があった場合は出場辞退を求められた。

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「海外選手のSNSを見たりすると、ゴルフ場がすべてクローズしていたりする。僕のところはまだありがたいことに、そういうことはないです」と話していたが、試合翌日に事態は一転。県の要請に従って「週末のラウンドは控えます」と自粛モードに変化した。

昨年、アジア下部ツアーの賞金王に輝き、年末には国内ツアーQTで11位。今年は日本とアジアをW主戦場にして、飛び回るはずだった。「ものすごく忙しくなると思っていたシーズンが、こんなに暇になると思わなかったので、びっくりです」と苦笑いする。アジアンツアーからは、今シーズンを2021年まで延長する連絡があったという。世界で試合は止まっている。それでも、高いモチベーションは維持している。

「意外と受け入れているというか、仕方のないことだと思っています。シーズンがいつから始まるかは不透明だけど、いつ始まっても良いように準備はしていきたい。逆にこの期間に少しでも自分が成長できたら、うまい選手に近づくチャンス。この時間を貴重に使っていきたいっていう思いもあります」。

事態は予断を許さないが、人の多い都会とは環境が少し違う。「家の庭でネットに向かって打てるので、ゴルフ場が閉まってもそこでは練習できるようにしています」と、いつでも練習やトレーニングは継続できる。ひっそり地道に、世界との差を詰めていく。(編集部・今岡涼太)

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